IKEDA隊長コラム
2016.11.26熊本被災地より
24日から2日間に渡り、災害時に建設する応急仮設木造住宅の全国研修会にスタッフと
共に参加してきました。会場は被災地でもある熊本県での開催です。
(全国から計150名の幹事団体等が出席)
【なぜ研修会に参加する?】
2011年に起きた未曾有の災害、「東日本大震災」。広範囲の被害から仮設住宅の大規模な
供給量が必要とされたわけですが、その際に隊長も役を努めている工務店団体JBNと職人団体
全建総連が手を組み団体を設立(全木協)。木造の応急仮設住宅を建設することになり、各県
と災害協定を結び、地域材や国産材を多用した木造の応急仮設住宅を工務店が手がけられるき
っかけになったわけです。
3・11の震災を機に、現在まで、全国22県で災害協定が締結され、東京の災害協定は隊長
が会長を務める全木協東京都協会が2013年7月11日に東京都と協定を締結させて頂き、
有事の際に木造仮設建設の主幹事工務店として活動していくことになります。
災害はおきては欲しくありませんが、今回の熊本や、東北の経験を共有し、有事の際に各地域
で円滑な対応をできるようにと、今回被災地熊本で研修会が開催され参加した次第です。
今回、基調講演と主に講師を努めてくれたの工務店仲間でもある熊本県の「エバーフィールド」
さん。(久原社長様)熊本県の工務店ネットワークを立ち上げ、今回の応急木造仮設建設を
600棟あまりを5ヶ月で完成させた功労者でもあります。(団体として)
自らも被災している工務店や職人が立ち上がり、被災した熊本県人の方のためにも、そして
少しでも笑顔をと、レベルの高い木造仮設住宅を建設されています。時間の無い中での対応
と判断力の必要性は特に学ぶべき点が多かったです。
熊本県での取組を学び、今後各地域で有事への準備が進められていきます。東京も今すぐ
全ての準備が出来るわけではありませんが、工務店と職人が一致団結して仮設住宅に取り組
む準備を進めております。
研修会は二日目の午前中で終了。
午後からは、被災後間もない時期にも訪れた、益城町の状況を確認してきました。
まだまだ、復興の進んでいない状況も多いのですが、車が通れる程のスペースはできてい
ました。いち早い復興をお祈りしております。頑張れ熊本!
その後、実際の応急木造仮設住宅と、これからはじまる復興住宅も見学させて頂きました。
最後に、一緒に視察した熊本県、千葉県、徳島県、東京都の幹事会社の有志で記念写真!。
多くの事を共有し合える仲間がいることを誇りに思います。
福島に続き見ることの大切さを実感した「隊長」でしたー