IKEDA隊長コラム
2017.01.29空家対策
週末は2日間に渡り大阪へ。
1日目は国策でもある省エネ関連、2日目は、民間団体の住宅建築技術を学ぶ研修会の
講師として登壇させていただきました。昨今、住宅行政も目まぐるしく変化していくので
住宅事業者も勉強が大変です・・。
その束の間で、以前から大阪府での空家対策が進んでいるとの情報もありましたので、
折角の機会ともあり、それらの取組を見学したり、幸いなことに行政関係の方からもお話を
伺うことが出来ました。まだ、試行段階なので、細かなお話ができませんが・・。m(_ _)m。
得た知識と共に今後社会に役立つべく情報をお伝えしてまいりますね。
【そもそも空家って】
空家とは、名前そのまま、だれも住んでいない住宅の事を言います。その通りですが・・笑
空き家を大きく分類すると、
◯二次的な住宅・・いわゆる別荘なども人が常時住んでいないので空家にカウント。
◯賃貸住宅・・・・新築、中古問わず、ワンルーム他よくある一般的な賃貸住宅。
◯売却用住宅・・・新築、中古問わず、売却のために空いている住宅もカウント
◯その他の住宅・・転勤、入院などの他、長期間に渡り空いている住宅。
に分けられます。
現在日本国内にある住宅が約6000万戸ほど有りますが、近年約14%ほどの家が空家
になっています。ですから800万戸以上の家が空家になっているということなんですね。
空家=古くて危険な家・・・・と思われる潜在的なイメージもありますが、現在の空家の
50%以上が賃貸住宅なんですね。特に都市部の過剰供給や地方で言うところの駅などか
らの距離の離れた立地の賃貸住宅などが多いようです。今後もこの賃貸空家も増え続ける
一方ですが、分類された◯その他の住宅が増え続けると言われています。
それは、国内人口全体の高齢化により、人が亡くなることで、家だけが残されてしまうこと、
シンプルな現象からなんです。2030年には30%近い空家が生まれるとの推測もあり、
ますますこの、空家の利活用については真剣に取り組む必要が出てまいります。
この空家と言うものは、それぞれの地域性が特に影響しますから、自らの住む街の空家率が
どの様な状態なのか、行政の対応や助成制度等、住まいの行政地域のHPや市報などでも情報
が公開されていますのでチェックしておくと良いでしょう。
それよりも、今現在既に身内の家が空き家になっている・・・・近年空き家化の可能性が高い
などの場合は、その後の利活用や起きるべき問題点やリスクを早期に認識しておく必要があり
ますね。当然、権利もありますから身内内での解決には時間も要します。
これからは、空家は必ず生まれてきますが、今後空家との付き合いかた、そして、所有者と
一緒に考え、どの様な利活用方法があるかなど、私共も幅広い知識とアイディアを利用して
ご提案してまいります。また、その手法なども今後はお伝えして参りますし皆様の置かれて
いる状況を踏まえ対応させて頂きますので気兼ねなくご相談くださいね。
隊長