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スタッフブログ

家を買うためには その6

連続して投稿してきた「家を買うためには」住宅ローンの種類編。今回で終わりです。

 

最後は「変動金利型」です。

 

変動金利型とは、借入期間中半年ごとに金利が見直されるものをいいます。

ただし、金利が急激に上がった場合、返済金額が大きく増えたりしないように、5年間は元金と利息をあわせた返済金額は変わらないことになっています。

また、5年経過後において、返済金額がその時の金利により見直されますが、その変動幅は、従前の返済金額の1.25倍までということになっています。

 

 

メリットとしては、固定金利型などと比べて金利が安いということです。

 

今は特別金利などもありますが、1%に満たないことが多いです。

今の住宅ローン減税は借入残高(または取得価格)×1%ですから、一年間に支払った利息より、減税額の方が多くなることもあります。

 

 

デメリットとしては、金利の変動の影響が大きいということです。

 

先に書きましたが、5年間は返済金額は変わりませんから、その間に金利が上昇した場合、返済金額のうちに利息の占める割合が大きくなります。つまり元金部分が少なくなり、借入金の返済の進みが遅くなっていくわけです。

また、金利が急上昇した場合には、返済金額のすべてが利息になったり、それだけでは足りず、支払うべき利息の金額が返済金額を超えてしまい、その超えた部分は未払い利息として元金に上乗せされてしまうこともあり得ます。

5年経過後の返済金額の変動も1.25倍が上限といっても、10万円だったものが12万5千円になるわけですから、相当影響は大きいです。年間では2万5千円×12か月=30万ですからね。

 

ここ20年は超低金利の時代でした。この期間中に借入をした人については、変動金利型が一番お得だったかもしれませんね。

この先も超低金利時代が続くかどうかはわかりません。借入期間を短くしても返せる人、繰り上げ返済をガンガンできる人は、変動金利型がお勧めかもしれませんね。

 

 

以上、住宅ローンの種類について書いてきました。

どれがいいかは、その人それぞれの事情によりますので何とも言えません。

金利もどうなるかはわかりませんし。

 

できるだけ早く返したいという人は、「変動金利型」がいいかもしれません。金利の変動とか考えたくない、当初借入期間で地味に返したいなら「全期間固定金利型」がいいかもしれません。

また、借入れは長期間になりますから、その間に家庭の事情も変わるかもしれません。その時は別の住宅ローンに借換えするのもいいと思います。

 

金利だけではなく、ライフプランも含めて住宅ローンは選びましょう。

 

来週は何書こうかな。

toyomura