IKEDA隊長コラム
2016.10.22住宅ストック循環型支援事業はじまる
2016年10月11日に28年度の第二次補正予算が国会で可決、成立され、
「未来への投資を実現する経済対策」として大規模な予算編成がはじまります。
その中の住宅部門として、国土交通省から「住宅ストック循環支援事業」も含まれて
いて、この成立をもって事業が開始されます。(28年11月1日予定)
ネーミングが住宅ストックということですから、既存の住宅を良質化する制度です。
ですから、今回の事業は、土地を購入して家を新築される方は対象外になります。
残念がらなくても大丈夫です。新築支援制度は「地域グリーン化事業*」など、省エネや
長期優良住宅など質の高い住宅建設補助などが、先行して行われているので補正予算では
組む必要がなかったと言うことですね。
さて、この事業のポイントは3つ!(隊長の勝手ながらの解釈もありますが・・笑)
①【良質な既存住宅の購入】(限度額50万円*耐震改修含む場合は+15万円)
・いわゆる良質な中古住宅購入への補助をするもので、併せてエコリフォームや耐震
改修などにも補助がされるものです。注意は、28年10月11日時点で40歳未満
であること、と若い方の住宅所得支援を主体にされたものですね。
②【エコリフォーム】(限度額30万円*耐震改修含む場合は+15万円)
・正しく、住宅ストック!既存の住宅を現状の性能から向上させることが目的とされ
ています。断熱材を付加したり、住宅設備機器を高性能なものにしたりして、住宅から
排出されるエネルギー量を減らす。併せて、耐震性能が旧基準などで不足していたり
している住宅を改修して現行の性能に引き上げるなど、新築しなくとも、既存住宅の
性能を向上し、国内にある住宅全体の質の向上化を目的としたものでもあります。
③【エコ住宅への建て替え】(限度額50万円)
・既存の住宅が古いなどで、性能の不足している住宅を建て替える為の補助制度です。
建て替わることで、住宅の性能が以前よりも向上していることが必要ですから、長期
優良住宅や、長期優良住宅等を兼ね合わせ更に省エネ性能を高めるなどで補助額が
変わります。
【住宅ストック循環支援はいかに】
この事業の趣旨に、一億総活躍社会の実現の加速とあり、社会全体の所得や消費の
底上げを目指して行われています。が、国内にストックされた6000万戸程の住宅の
質の向上など、より良い世の中に向かうようにとの想いも含まれているように思います。
・まずは質の高い住宅が資産になること。その評価方法の見直しも今後進む事でしょう。
これからは、間違いなく住宅の質。新たな時代の到来に向けて住宅を維持管理していく。
その為には定期的な住宅点検(住宅メンテナンス)・インスペクションが大事になります。
・COP21のパリ協定からも、国内の住宅の省エネ化は急務です。住宅から消費される
エネルギーが1985年日で2倍に膨れ上がっていて、このままでは、世界合意しなが
らも日本は世界から遅れを取っていまいます。住宅の性能向上化は自らのためだけだけ
でなく、世界に、そして未来の子どもたちの寄与にもつながるのです。
・近年、地震活動も活発化していてどこで、地震災害等に見舞われるか分かりません。
昨日も、鳥取で震度6と大きな地震が発生したばかりです。最近の報道発表にある通り
耐震性は法律をクリアーさせるだけでなく、余力を持つことが大事です。大きな地震に
見舞われ、家という財産を一瞬で失うのではなく、しっかり次世代に家として、財産と
して譲っていくためにも耐震性能も重要です。
制度の資料に記載されているわけではありませんが、現在の世の中、そしてその先の
国内の住宅や資産に向けたメッセージが含まれた事業でもあると思いますね。
と、勝手ながらの解釈をしている隊長ですが。。。。笑
補助制度はそれぞれに、詳細に基準や適合条件、事業の期間等が定められていますから詳
しくは、弊社にお尋ねくださいね。