IKEDA隊長コラム
2016.12.07省エネ住宅
昨日は、国の事業で行われている、省エネ住宅技術者講習会の経営者向けセミナーが鹿児島県
で開催され(主催:木活協),この度、講師役を務めさせていただく関係で隊長も事務局の方
と一緒に鹿児島入りです。
という事で、開催前に最近注目される、大規模建築物の木造化を視察。鹿児島の港近くに
あるショッピングセンター「ドルフィンポート」。一般の方は普通のショッピングセンター
としか見えないでしょうが、この建物は構造の大半が木造なんですね。
ドリフィンポートから見る桜島は絶景!ここまでくっきり見える桜島は初めてみました。
よく見ると分かるかもしれませんが、屋根や、それらを支える柱を含め木造化されています。
平成22年から「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、
保育所や学校他、公共建築物は、まず木造化から検討することが制定されましたから、今後
公共建築物だけでなく、パブリックな建築物等でも木材が利用され、住宅だけでなく幅広い
建築物に利用されていくことでしょう。はい、以上時間を利用して勉強もしてきました。
さて本題の講習会が開催される理由ですが、、現在、住宅の省エネルギー性能の等は法律
で基準化されておりますが義務化されているわけではないので、極端な話し断熱材をいれ
なくても建築することは可能なわけです。
しかし、昨年のCOP21のパリ協定のように世界で地球温暖化防止に取り組む必要性もあり
エネルギーの消費の多い住宅を省エネ化していくことはとても重要なことです。
現在、国の政策の中でも2020年頃には住宅の省エネ基準適合を義務化する方向性が検討さ
れています。ただ、急に義務化してしまうと世の中の経済性だけでなく、設計者や工務店、
職人の方々が対応出来なければ意味がないわけで、それらの技術力の向上や周知を含め、今
から5年前に、この住宅省エネ技術者講習会が開催され今に至ります。まだまだ受講されて
いない技術者も多いことから、受講を促す役割でもある経営者の方々にそのことを理解して
いただく必要もあり、この日の講習会が開催されたわけです。
ちなみに、岡庭建設の大工さんは、国の事業で行われている同講習会を全員受講し合格
したひとが、工事を手がけております。設計者、現場監督も全員合格者でもあります。
隊長も5年前からこの講習会のテキストづくりに携わっている関係で今回、このような講師役
を務めさせていただきました。忙しい中ではありますが、限られた時間の中で、微力ながら
社会貢献させていただいております。
ただ、日帰り鹿児島はさすがに疲れますね・・・汗
■次週は神戸にて講師をつとめる「隊長」です!