IKEDA隊長コラム
2017.10.07空家のことを知る①/空家施策等
昨日は全国の工務店3000社の団体「JBN」(業界団体)の政策調査部会が開催されました。
現在、同団体の役も努めておりますが、併せてこの政策調査部会の部会長を努めておりまして、
工務店を代表して施策の情報や意見交換などを行い、全国の工務店に情報を伝える役割をを担
っております。とても微力ですが・・・汗(写真:全国各地選抜された委員が集います)
そして、今回のテーマは「空家」です!
という事で、空家施策を含め、現在各省庁から概算要求たる、30年度に向けた施策実現
のために予算が要求されている時期でもあります。工務店に直結するところとしては主と
して国土交通省が管轄になることから、今回は予算のことや、主テーマにおいている空家
関連施策について、国土交通省の担当官やシンクタンクの方にお越しいだきご説明、並びに
質疑などを行いました。
この住宅施策、私達の家づくりだけでなく住生活を営む消費者様にも直結することが多いので
少しでもアンテナ張っておくと今後の家造りにも役立つかもですね。
【30年度 概算要求から国土交通省の施策】
①既存住宅の質の向上と流通促進による住宅市場の活性化
②少子高齢化・人口減少に対応した住まい・まちづくり
③災害等に強い安全な暮らしの実現
④良質な住宅・建築物の整備等
が重点施策となっています。言葉だけ見ていても分かりにくいですが、簡潔にいうと、①の場合
これから空家などの、余っている住宅の利活用が重要で、既存住宅の性能を向上して住みこなし
たり、安心して売却できる社会形成をと言うことですね。
④はその上で今後新築されていく住宅は、当然ながら良質な住宅(長期優良住宅等)を基本とし
将来も安心して住みこなし、場合によっては付加価値を付けて売却できる社会にと、今後様々
な施策が予算に含まれている模様です。
このように描くと、①〜④ってなんとなく繋がりがありつつ、今後の社会問題を解決していく
必要のある内容ということがわかりますね。
【本題の空家について・・・】
これを機に今後少しづつ、空家の現状や問題、これからについて触れていくと共に、岡庭
建設でもあらたな取組や活動をはじめつつありますので、途中経過などもお伝えしておき
ますね。
その上で現在の空家の数って?・・・
現在、日本国内にある住宅の数が6000万戸!
そのうち空家の数が820万戸(2013年調査時)現在は900万戸近いものと思われます。
割合で言うと13.5%が空家ということなんですね。
で、この空家の割合が2030年には、30%に到達するということなんです。
ですから、今の倍以上に増えるということになります。
1/3が空家ですから、私達の住む家の周りも平均的に1/3は空家になっていると言うこと
ですね。そうでなければ、他のエリアでは周りの大半が空家となる地域も出てくるわけです。
そうなると、治安の問題もでてきて、地域の価値が落ちる・・・何ていうことも考えられます。
ですから、今後はこの空家について、地域では避けては通れない社会問題となってきますし、
地域レベルで解決していかなければなりません。
という事で、空家の話は非常に奥が深いので今後も引き続きコラムとして書いて参りますね。
なんと空家の50%以上が・・・・・・。
次回をお楽しみ
*地域の空家問題を解決する取組?はじまる。「西東京空家会議」
隊長