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IKEDA隊長コラム

住まいのバリアフリーと温度のバリアフリー

お盆間近の8月7日(水)は

地元 西東京市のNPO法人 、「サポートハウス年輪」さんが主催する「昭和の学び舎」にて、ご高齢者の方々を対象とした暮らしの学校にて講師を務めさせて頂きました。

 

「住まいのバリアフリーと温度のバリアフリー」

 

参加者の皆様も、「住宅のバリアフリー化」は認知率100%でしたが「温度のバリアフリー化は」????

 

 

いわゆる、この時期ですと熱中症
冬時期ですと温度差による「ヒートショック問題」等のこと。

近年、更に温度の高低差で倒れてしまう高齢者が増加していて社会問題化しています。

冬の時期は特に家中の温度差を減らす。洗面脱衣等は事前に温めておくなどの秘訣をお話させていただくと共に、住まいの温熱環境の大事さもお伝えさせていただきました。

 

 

 

*木を活かす建築推進協議会「省エネテキストより」

 

少し詳しく解説すると

 

【ヒートショックでなくなる方が交通事故の約3倍に・・・】

 

上の図のように、近年ヒートショックで亡くなられる方が国内で15000人ほどいるそうです。それも高齢者の方々がとても多いという結果になっています。

 

その昔、交通事故で年間死亡者数が1万人を超えた際には大きな社会問題となりましたが、ヒートショックはその約1.5倍も多い状況になってきています。これは社会問題ころの話ではないのですが、聞いたことはあるかもしれませんね。大きく報道されて目にすることは未だ多くはないのが現状、それに、この様な事故を自分の身としての実感がないケースも多いので、高齢者の皆様は「温度のバリアフリー」=温度差は危険!という認識を高めてほしいと思います。

 

 

【温度のバリアフリー・・何すれば良いか?】

 

じゃー何すればいいの?と言うことになりますが、当然温度差をなくすことが大事

すなわち

 

①家の断熱の性能を高める=断熱材を増やす、窓を2重(ペアガラス)にする等。

 

最近では内窓などの製品も増えてきてます。建物から熱が逃げない入らない住まいにすることがとても重要です。でも、リフォーム等が必要になりますから、懐具合と相談しながら検討していく必要がありますね。→詳しくお聞になりたい場合は相談箱等をご利用ください。

 

②暖房設備機等を利用して温度差をつくらない工夫をする。

 

冬場リビングにいて暖房機を利用していることが多いと思います。で、入浴しようと、廊下を進み、洗面や脱衣所に行き、お風呂に入る・・・・。この廊下、洗面に向かう際に外気温と同じ様な室温の住まいは特に危険です、可能な限り、暖房設備機器を利用しながら採暖し、急激な温度差をつくらない工夫をしましょう。(火などを用いない安全な暖房設備機器を選定することも大事)

また、入浴時のお湯の温度を上げすぎない工夫も重要です。寒い所から熱いお湯などに入ると血圧が一気に上昇して失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすなどの可能性もありますから。

電気代がもったいない・・・・。断熱などの性能を高める①と併用するとより効果的ですが、コストバランスとご自身のお身体のことを含め最適解を見出すことをオススメします。

 

 

「温度のバリアフリー」・・以外とこの言葉が印象に残ったみたいで、講義後多くの質問等を頂くことになりました・・(^^)。

 

時間の関係で多くのことを伝える事は出来ませんでしたが
人生100年時代!。地域の方々がより長生きするべく暮らしのヒントになれば嬉しいです。m(_ _)m。

 

 

 

隊長

 

 

 

 

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