IKEDA隊長コラム
2019.11.24「省エネリフォーム」のお話/埼玉県
埼玉県主催の「省エネリフォーム担い手講習会」が開催され、その講師役を努めさせて頂きました。
私は第一部で、工務店として省エネリフォームの実例を主にお話させて頂くと共に、普段お客様とディスカッションしていることなどをお話を。
第二部では、慶応義塾大学の伊香賀先生より、住宅の断熱性能と温度、人の健康との因果関係をデータを元にお話されました。
私は主に、おかにわリフォーム工房で手がけた「省エネリフォーム」の事例をスライド流しながらお話しました。省エネリフォームと言う「言葉」は、私達専門性のある者にとっては分かりますが、消費者様には聞き慣れない?・・(最近は少しずつ聞くようになりましたが)省エネリフォームって何をすれば良いのか分からない方々が多くいらっしゃいます。更に最近では「性能向上リフォーム」といって、省エネだけでなく耐震他併せて住まいの性能全体を向上させるリフォームも増えていて、その違いもよくわからないという方もいるような状況です。なので少々整理すると
主に省エネリフォームとは
断熱性能の向上、設備性能の向上をさせる、すなわち
①窓の性能を向上させる(窓は交換しにくいので、内窓にする等)
②住宅の断熱性能を向上させる(壁、屋根等の断熱材を厚くする等)
③住宅に設置されている設備を省エネ性能の高い製品に交換する
などが代表格として挙げられます。その他もありますが。
まず、取り組みやすいのが①、③です。①は窓の内側に性能の高い内窓を設置(例:YKK マドリーモ)
する、③の設備の交換あたりが大掛かりになりな工事なく取り組める部分です。設備は、給湯器やエアコン、あと照明器具をLEDに交換するなどでも大きく光熱費の削減=省エネにつながります。
②の断熱材は、壁や屋根などを壊す必要性もありますので、大掛かりなリフォームを進める際に併せて行うことになると思われます。
当日はこれらのことを、木造戸建住宅、マンションやハウスメーカーの家など、幅広く弊社で手掛けた事例をプロ向けにお話しいたしました。
省エネ等のリフォームは、キッチンやお風呂等、機器を交換するリフォームと異なり、相当の技術力設計力が必要となります。ですから、弊社の取組のような設計事務所併設型工務店、設計のことと現場の双方を理解している会社への相談が増え続けています。その上で今後は地域工務店の存在(設計力のある)、技術の向上は非常に重要です!・・・と話しながら気を引き締める隊長でした・・・・笑。
同様のお話を、おかにわの「家造り学校3時間目」(*11月は満席 次回は1月開催)でお話しています。興味ある方、省エネリフォームについて詳しく知りたい方は是非ご参加してみてくださいね。
*第二部の伊香賀先生の温度と健康の関係性についても、近くコラムで書きたいと思います。
隊長