IKEDA隊長コラム
2020.05.23リフォームか新築かの迷い
初夏に掛けて多くの住まいが完成しましたが、お引渡しとの兼ね合いもあり、お披露目できたのはごく一部の建物。今年は昨今の社会情勢の関係もあり特にご覧頂く事ができませんでした。
先日、お施主様に差し上げる、竣工写真とフォトブックが完成しましたので、この機会にご紹介をしておきますね。
「かいゆうの家」@世田谷区
もとは、歴史ある大事に住まわれてきたお住まいを木ノベーションするところからご相談をうけました。当初はチームおかにわ、スタッフ7人でインスペクションしたのを今でも思い出します。
既存の住まいの良さを活かしつつ、現代の住宅レベルの生活や性能が保てないかと、様々検討を重ねてみました。
既存住宅の不安な点と迷いどころは、後日書かさせていただきますが、
一番の悩みは「リフォームできるのか新築するべきか」です。
「耐震性」「断熱性」が改善できるのか
「基礎」や「構造」木材が利用可能なのか、劣化してない?シロアリに食べられてない?
など見えぬ不安との戦いがあります。
私達も、その答えは調査検討するまで分かりません。でも可能性を探ることはできます。
「かいゆうの家」も、皆様がよく迷われる「リフォームか新築か?」から始まった家造り。
耐震のシュミレーションや温熱(断熱性能や温度予測)シュミレーションなどを行いつつ、今の建物で、自らの望む暮らしができるのか・・・様々話し合い、意見交換をしながらでた答えは・・・・
「新築」でした。
一番の要因は、性能だけでなく、自らの暮らしを実現することが難しい。その様な判断からでた答えなんです。
お施主様も悩みに悩みでた答え。古き良き住まいを活かしたい想いはありましたが、後の暮らしにストレスが会っては意味がありませんから、的確な判断だと思います。
その代わりに、新築する住まいに既存の住まいの面影を残そう!と、至るところに、既存住宅の材料を取り入れる事と、その面影を残す設計や空間づくりに私達も力を注ぎました。
その佇まいが、出来上がった竣工写真から読み取れるのではないでしょうか。ご覧あれm(_ _)m。
↓
【玄関ホール:既存のガラスを利用した建具、昔ながらの左官壁】新築とは思えない落ち着いた雰囲気に。
【1階 所要室 左官壁に可能な限り真壁(柱を見せる)づくりに】
既存のお庭も景色に取り込み、明と暗、わびさびの空間に。
【2階リビング:本が数千冊もあるため、書棚は新設。既存のガラス戸を利用してみた】
国産杉材の梁も既存の建具に近づけるべくオイル塗装を。古民家的な空間に。
【廊下・ホールにも本棚:本の所有数を全て把握しレイアウト】
その結果生まれた吹き抜け本棚は。「かいゆうの家」の独特な空間でもあります。
昨年の冬にスタッフ7名とインスペクションした時の写真。
この時は、リノベの事を前提に、みんなで議論したのも懐かしいし、その変化に向けた意見出しも楽しかったかな・・・笑。
でも、新築にしても、その時の発想は随分と活かされています。
「かいゆうの家」は結果的に新築になりましたが、リフォームか新築か、悩まれている方も多いのではないでしょうか。その答え探し方は私達は得意にしている取り組み。
なぜなら、地域で長らく新築だけでなく、多くの住まいを修繕してきています。様々な事象も目にしてきています。新築してきた技術と、場数をこなしてきた目と技術を活かし、その答え探しに取り組んでいます。
今も、同様の相談を多く頂いております。
あなたは、リフォームになるのか?新築になるのか・・・・・・
これも家造りの楽しさでもありますね。予算のことは当然ありますが・・・・(^^)。
*「かいゆうの家」世田谷区 長期優良住宅認定所得(耐震等級3/断熱等級4以上)
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