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IKEDA隊長コラム

暖房しながら換気

空気集熱式/ソーラーれん・そよ風

 

新型コロナウィルスにより住空間、建物空間の換気が求められています。

 

特に、新型ウィルスは低温度、湿度が低く乾燥しているとウィルスの残存時間も長かったり飛沫距離が長くなるなどの傾向もあり、北日本エリアでの感染が拡大する傾向も見えています。

 

特に、寒い時期に暖房しながら窓を開けて換気すると言うのは、今まで人の生活の中で考えることのない行動ですから、今後の住生活などへの不安もあります。

 

今後ニューノーマルな生活が求められますが、この寒い冬の時期、「暖房しながら換気」する方法があるんです。

 

 

太陽熱、自然エネルギーを利用した「空気集熱式ソーラー」(ソーラーれん・そよ風:環境創機

 

 

そよ

 

どのような仕組み(熱)

仕組みはいたって簡単。

 

住宅、建物には必ず屋根があり、立地にもよりますが太陽の光や熱が日中はあたります。(晴天時等)

 

この屋根にあたっている熱をファンで吸い込み床下に送る。すなわち、空気を取り込んで家の中に送り込む。

 

真冬時の1,2月頃、外気が0度でも屋根の温度は40℃〜50℃前後の熱があり、この熱を建物の中に送り込むことで、室温が上げることができるんです。

 

このように、シンプルに屋根で得ている熱を無駄にせず、取り込み自然エネルギーで暖房するという仕組みなんです。

 

住宅の性能や立地にもよりますが、真冬時でも室温を20℃前後(弊社建物平均)に保つことができます。

 

(↑図を参照)

 

 

 

どのような仕組み(換気)

熱を取り入れるためには、屋根、小屋裏等に設置するファンで集熱空気を床下送り込みます。

 

最大で一分間に10M3。平均的に5M3程度の空気が建物内に送り込まれます。(熱に応じてファン速度が可変)

 

仮に建物の容積240M3〜300M3(約30坪の住宅相当)ですと48分〜60分で建物全体の換気ができてしまう能力が有るので通常の換気扇(24時間換気義務レベルより)の2〜3倍以上早く換気ができてしまうんですね。

 

 

2020年8月完成「あちこちの家」

 

 

デメリットもある?

 

「暖房しながら換気」できる!方式を何となく知っていただけたかもしれませんが、当然デメリットもあります。

 

太陽熱利用であるため、天候に左右されるということです。

 

太陽が出ていないと、屋根には熱がうまれませんから、気温の低い曇時、雨天時には作動しません。

 

故に、この様な天候時には、適宜窓を開ける、換気扇を回すなどが求められることになります。

 

デメリットも知った上で、今後の選択肢として検討されることをオススメします。

 

 

リフォームでも設置できるか?

 

このシステムは、主に新築用として開発されています。これは、熱を得る、空気を送り込む、熱を蓄えるなどの複合的な設えが必要とされるため、通常の住宅とはことなった建築手法を施すことになります。断熱気密は当然ですが、屋根の構造等も含め専用の設計や施工が求められることになります。

 

では、リフォームでは無理か?というと、100%無理ではなく、昨今依頼の多い大改修等、屋根や建物内を大きく解体するなどのある程度のリフォーム工事を施す場合には設置は可能です。ただ、後からではなく、計画当社から設置方法を決めておかないと、その効果はえられませんので、興味のあるかたは、その可能性を計画当初にご相談ください。

 

 

2019年まで公開していた「R-ECO HOUSE}は空気集熱+太陽光発電を

 

 

 

設置費用は

当然ながらよく聞かれるのは費用のこと。

 

建物と一体的に組み込むので、一概には言えませんがイメージとして

 

150万円〜200万円前後だと思っていてください。(建物規模、設置部品他によって異なります)

 

主に空気集熱式部分ですと150万円前後

 

ですが

 

お湯取りシステムまで設置すると200万円前後

 

となります。

 

今回は「暖房しながら換気」に着目していますが、夏の時期にもこのソーラーは大活躍するんです。

 

光熱費削減にも。

 

冷風モードやお湯取りモード。夏季仕様は弊社ホームページ環境創機でご覧いただければです。

 

 

スクリーンショット 2015-12-26 15.37.47

 

ニューノーマルな住まい

 

岡庭建設では、「暖房しながら換気」する空気集熱式ソーラーの住宅を約25年に渡り取り組んでいます。

 

そう、この仕組のノウハウを持ちながら、200棟以上のソーラーハウスを手掛けてまいりましたが、「太陽熱がもったいない」

 

活かし方として取り組んできました。

 

ですが、この新型コロナウィルスにより、

 

改めて住まいの「換気」

 

「換気」することにより失われるはずの「熱」や「温度」を高めることができる。

 

「空気集熱式ソーラー」は改めて「ニューノーマル」な住まいに適しているのかもしれませんね。

 

 

 

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