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2024.08.25もう一度考えたい「地震」や「台風」のこと
「防災ギフト」がやってきた
夏休み期間中、自宅にこういうものが来ました
※NHKニュースより抜粋
東京・世田谷区は災害時の在宅避難で必要になる防災用品を1人3000円分、すべての区民に選んでもらう形で提供することになりました。
これは世田谷区が能登半島地震などを受けて各世帯の防災力を高めてもらおうと35億9000万円余りの予算を計上して実施します。在宅避難などの際に役立つ防災用品を集めたカタログギフトをことし8月以降、全世帯に配布し1人3000円相当のポイントをあわせて付与して、必要なものを調達できるようにします。備蓄用の水や食料、断水した場合に使える携帯トイレのほか、モバイルバッテリーや家具の転倒防止器具、それに揺れを感知すると電気を遮断する感震ブレーカーなどを選べるようにすることを検討しています。同様の取り組みは去年、江東区でも行われていて、参考にしたということです。
世田谷区は「首都直下地震が起きれば、在宅避難が一定期間に及ぶことが想定される。1週間分の備蓄を進めてもらえるようカタログギフトを見て、自分の家に何が足りないか考えるきっかけにしてほしい」と話しています。
昨今の状況を見てもわかるように、都心部で万が一の災害時、全員を「避難所」に収容するのは不可能。
行政の方針として万が一の災害時にはできるだけ「在宅避難」、つまりは自宅で過ごすことを求めています。
当初の3日くらいはライフラインが来ていなくても、なんとか生き延びる、
そして1週間分は備蓄する、そういう「避難」を推奨しているようです
災害時 大切なのは「その後」
地震や台風など、災害が起きたときくらしを守る「家」は何ができるのか?
「地震に強い家」として、耐震・耐久性を確保する
「台風に強い家」として風に強い屋根材にしたり、窓にシャッターを設ける
こういった被害を最小限にする対策は、これまでかなり検討され多くのメーカー・工務店では「耐震等級3」をアピールしています。
ただ、これからは「在宅避難」の時代。
災害が起きてから、ライフラインが完全復旧するまでの少なくとも3日間を
できるだけ自宅で過ごせるような「自助」な家づくりを
住まい手のご家族のライフスタイルに合わせて考えることが求められるようになりました。
小さなお子さんがいるご家庭やお年寄りがいる家庭で、もしこの酷暑の夏に災害があったら?
必要な備えは、それぞれのご家族構成によって当然変わってきます。
欠かせない「水」をどう確保する?
防災用にミネラルウォーターを家族分、揃えておくという対策をしている方は多いかと思います。
しかし、必要なのは「飲料水」だけではありません。
例えばトイレ用の水。これもあったら助かります。
それを考えて、雨水を溜められるタンクを設置したり、
災害時に強い省エネタイプで大容量の「高効率給湯器」も選択する方は増えています。
電気は「創電」×「蓄電」×「節電」の3本柱
太陽光発電システムを導入して、万が一の停電時に対策する。
この考えはかなり浸透してきました。
その発電した電気を夜でも使えるようにするための「蓄電」については
家庭用の蓄電池という選択肢と、EV車で充電しておく二つのアプローチが一般的。
さらに、電気をできるだけ使わずに快適性を高める「住まいの省エネ性能」は
平常時でもメリットがありますが、
もし停電したとしても、暖房・冷房をつけずに、できるだけいつものように暮らせたり、
あるいは、日中に太陽光で発電している時間に冷房をつけて、そのまま夜も外からの熱をシャットアウトし
その涼しさをキープする、など暑い夏に必須な備えとなっています。
くらしながらでも「備え」を整える
こういう対策は、新築の住宅ではもちろん対策できますが
今お住まいの一戸建ての性能向上リフォームすることで備えることができます
例えば、モデルハウスをリノベーションした「ふじまちテラス」。
断熱性能の向上をしながら、再生可能エネルギー、蓄電池とEV用コンセント、
水の面ではさらにはエコキュートと雨水タンクなど、災害時を考えた
ハード面とソフト面での対策をプラスしました。
「新築住宅」であれば、全部を一度に備えることができます。
しかし、今お住まいの家だからこそ、明日起きるかもしれない災害に対して、やるべきことは
少しでもいいので、まずは自分の家族に必要なものに向き合い、整えはじめることだと考えています
気になることを少しづつ対策
どこかで大きな地震が起きると、防災グッズが品切れになる、というニュースをよく見ます。
ただ、喉元過ぎれば・・・で、買ったはずの水がどこにあったか・・?ということもあります
(残念ながら、我が家でも買っておいた缶詰が消費期限を切れていました)
とはいえ、玄関横に大きな備蓄庫を作って、その分家族の収納がなくなるというのは本末転倒。
日々のくらしを大切にゆたかにすることを大前提に、最適なスペースを防災にあてる。
「起きてほしくない」と思う災害ですが、年に何回かは向き合うことが必要な時代なのだと思いました。