ブックカフェのあるお住まい
焼杉の外壁と緑道に寄り添う
「緑道のオアシス」

東京・世田谷区の緑豊かな遊歩道沿いに、焼杉の外壁が印象的な一軒の住宅が佇みます。ここは、住まいと店舗が一体となった「緑道のオアシス」。長年の夢だったブックカフェと、家族が心安らぐ暮らしを両立させた住まいです。

1階:夢を叶える店舗スペースとアトリエ

店舗部分は、道ゆく人が思わず足を止めて「入ってみたい」と感じるような、温かく招き入れる空間を目指しました。

ブックカフェ(3.5坪): コンパクトながらも、小幅な羽目板仕上げの天井と緑道を望む大きな窓が開放感を演出。コーヒーの香りと本に囲まれ、誰もが気軽に立ち寄れる地域の憩いの場です。

ガラス工房(3.8帖): 奥様の創作活動の拠点。床には足触りの良いコルクを、壁は耐熱仕様とし、安全かつ集中できる環境を整えました。

ブックカフェにはこだわりある空間でしばしば選ばれる北欧デザインの巨匠アルヴァ・アアルトが手掛けた照明を採用しています。

 

アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、フィンランドが生んだ近代建築・デザインの巨匠です。彼のデザインは、無機質になりがちなモダニズム(近代主義)に、自然の有機的なフォルムや人間的な温かみを取り入れたことで知られています。その思想は、照明器具にも色濃く反映されています。

アアルトの照明が創り出す、3つの「居心地の良さ」

  • 目に優しい「光の設計」|アルトの照明の最大の特徴は、光源が直接目に入らないように設計されていることです。例えば、代表作の一つであるペンダントライト「ゴールデンベル」は、シェード下部に施された穴の開いたリングから光が漏れ、柔らかな光の輪(光輪)を生み出します。このような間接光を巧みに使うことで、眩しさを抑え、手元の文字を長時間追っても目が疲れにくい環境を作り出します。
  • 空間に馴染む「自然素材の温もり」| 彼の照明には、真鍮(しんちゅう)やスチール、木材といった、時と共に味わいを増す素材が使われています。これらの素材が持つ自然な風合いは、ブックカフェの木のインテリアや本の質感と静かに共鳴し、空間全体に統一感と落ち着きをもたらします。
  • 100年後も美しい「普遍的なデザイン」| 発表から数十年を経た今でも、アアルトのデザインは全く色褪せません。それは、一過性の流行を追うのではなく、機能と美しさが融合した普遍的な形を追求したからです。まるで時代を超えて読み継がれる名作文学のように、彼の照明は空間に静かな知性と品格を与えてくれます

2階:光と木に包まれる、家族のくつろぎ空間

2階は、家族がリラックスして過ごすためのプライベートなLDKです。

開放的な吹き抜け: 節のない美しい杉板を天井に使用。吹き抜けから差し込む柔らかな自然光が、空間全体を明るく照らします。

緑道を望む造作ソファ: 景色を楽しむ特等席。座り心地を追求し、生地からこだわって選び抜いた世界に一つだけのソファです。

造作棚: 家族の愛読書が並ぶライブラリー。読書はもちろん、家族のコミュニケーションが豊かになる中心的な場所です。

時と共に、味わいを深める家

世界で唯一の“造作ソファ”

  • 造作で作れるものは収納だけではありません。造作ソファは空間に合わせて形やサイズを自由に設計でき、デッドスペースをなくせます。生地や座り心地も好みに合わせられ、本棚や収納との一体化も可能。空間に完璧に調和する、世界に一つだけの理想の場所が生まれます。

焼杉の外壁、素足に心地よいコルクの床、そして職人の手仕事が光る造作家具。選び抜かれた本物の素材だけが持つ質感が、この家にはあります。住まうほどに、傷や色の変化さえも愛おしい記憶となり、家族の歴史に刻まれていく。

「緑道のオアシス」は、ただの家ではありません。「好き」と共に生きるという、一つの暮らしの形です。

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