【concept】ふじまちテラス |Ua値0.31w/(㎡・k)の理由
epilogue 〜物語のはじまり〜
持続可能な社会のために今
私たちの住まいにもこれからの時代に向けた新しい選択が求められています。
ここ「ふじまちテラス」は、築25年のOMソーラーハウスに
木ノベーションを施したモデルハウスです。→「ふじまちテラスの全貌紹介(2021/08/09-隊長コラム)」
創業50周年という節目を迎える私たちが選んだのは
“サスティナブルな社会に貢献する新たなリノベのカタチ”
この場所には「建替え」という選択肢もありました。
しかしまだ十分に活かせる躯体はそのまま大切に活用し、
新しいアイディアとこれまて養ってきた経験を付加することで再生させることを選択。
地球の未来のために、私たちの住まいにも今出来ること。
岡庭建設の新しいチャレンジをぜひご覧ください。
25年前の構造材をそのまま現したリビング
《サスティナブル & レジリエンス》
サスティナブルな未来のために
私たちが思い描く
ちょっとミライの豊かなくらし
それが“ふじまちテラス”
ふじまちテラスは、2050年までに世界のCO2排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現を目指し動き出している脱炭素社会(カーボンニュートラル)に向けた住まいのあり方、自然災害に対応するべく住まいの設えを行なった“リノベーション モデルハウス”です。
《サスティナブル&レジリエンス》をテーマとし、6つのコンセプトと、魅力ある利用方法でその空間が構成されています。
カーボン・ニュートラルに向けて
before→after
2050年脱段素社会へ
もしも、木造住宅を解体して燃やすと、大量の二酸化炭素が空気中に放出されます。
まずこの“炭素”の放出を抑えること。
「ゼロ・カーボン」の考え方がリノベーションです。
ふじまちテラスでは「壊して建替える」という選択ではなく
十分に活用できる建物の躯体を見極めて耐震補強を施し*1
温熱環境も最高ランク*2(当社比)に整えて再生させるリノベーションを行いました。
さらに、1台のエアコンで部屋中の冷暖房ができるパッシブ冷暖との組み合わせで毎日の暮らしの中で、自然と節電・省エネ(省CO2)が続いている……。
そんな無理をせず、自然と環境にも人にもやさしい住まいってなんだかステキ。
“炭素”を排出しない工法、エネルギーを使わない生活の両面からカーボンニュートラルを目指す。
近い将来、こんなことが当たり前になるのかもしれません。
*1_耐震等級3(耐震改修法)
*2_リノベーションでHEAT20を実現 UA値0.31W/㎡K
再生可能エネルギー
(設備)自家消費を目的とした蓄電池付太陽光発電を設置 夜間は日中に蓄電された電力でまかないます
創エネ・蓄エネで家庭にも地球にもやさしい暮らし
私たちの暮らしに欠かせないエネルギーと言えば【 電気やガス 】
ふじまちテラスが目指すのは太陽光発電の電力を自家消費する
いわば「エネルギー自給自足のライフスタイル」
太陽エネルギーをたっぷりと受け、日中に太陽電池が発電した電力は売電せずに、家庭用蓄電池へと貯め、夜間に利用します。*スマートソーラーを採用
それだけでなく、太陽光で発電した電気は電気自動車の充電に使うことも可能です。
ガソリンの使用を抑えたり、温められた空気でお湯を沸かし、料理やお風呂に使うことも。*エコキュートを採用
発電→貯める→使う
という自家消費のライフサイクルが実現します。
再生可能エネルギーの利用は、地球にやさしいのはもちろん、実はお財布にもやさしいのが嬉しいですよね。
エコ・マテリアル
木や石、紙などの自然素材を多用した素材を愉しむ暮らし
人にも地球にもやさしい自然素材
国産無垢の床材やウッドチップを再生した紙の壁紙など
地球環境に負荷をかけず、自然に還る素材を総称してエコ・マテリアルと呼びます。
なかでも、エコ・マテリアルにおいて最大の資材は「国産材」。
国産材を住宅に使うことで空気を浄化してくれる日本の山林を守り、伐採と植林のサイクルを正しく保ち、林業に携わる人たちを支えることにつながります。
ふじまちテラスでは、もともと構造材として柱・梁に資料していた輸入材を除き、リノベーションで新たに加える素材は国産材にこだわり、国産材90%以上の構成を目指しています。
木や石、紙などの自然素材を多用した素材を愉しむ暮らし
外壁・内壁下地には、土に還せる暮らしに安全な壁材 |
内部仕上げには、徳島杉や檜、栗などの国産無垢材や 紙クロス、障子照明などを採用 |
住まいの長寿命化
長く大切に使い続ける
これは、おかにわグループの基本理念であり、住まいの長寿命化はリフォーム・リノベーションにおいても大切な課題の1つ。
サスティナブル・リノベーションには、耐震、耐久性、暮らしの変化に対応できる可変性やバリアフリー性、省エネ対策など長期にわたって住み続けられる工夫が欠かせません。
ふじまちテラスでは、国が定めた「長期優良住宅(増改築)」適応レベルの性能を担保するため、次のような施工を行っています。
施工写真 | 何のため? | |
---|---|---|
耐 震 性 の 向 上 |
構造計算により耐震が弱いと算出された箇所には地震により大きな力が加わった時、既存の骨組みから柱・梁が引き抜かれないようにHD20、HD25の金物を使用し、しっかりと補強を施しています。 | |
基 礎 を 補 強 |
基礎のボルト周りはケミカルアンカー(化学薬品)を用いて固めます。今回は鉄筋補強に加え、アラミド繊維で基礎全周を固めることで、さらに耐震性を高めています。 | |
メ ン テ ナ ン ス の し 易 さ |
劣化しやすい水まわりの配管や、電気配線等は交換しやすい工夫がなされています。また完成後の定期点検の計画もセットで考えられています。 | |
断 熱 性 の 向 上 |
断熱はグラスウールに加え、屋根断熱などに使用するフェノバボードを重ね二重に施しています。さらにサッシの性能や高気密施工も加わり断熱性能はHEAT20 G2を実現しました。(リノベーション:Ua値 0.31W/㎡K) |
その他にも省エネ性、気密性、バリアフリー等、暮らしを快適にする住宅性能や仕様の確保など長く住み継ぐための工夫もとても大切です。
レジリエンス性
(設備)設備機器やコンセントの位置は、床上60cm以上に設置。非常用生活用水ともなる雨水タンクも2箇所設けています
非常時にも自立したエネルギー供給を
2016年オープンした災害対応型モデルハウス「R-eco house(アールエコハウス)」
ふじまちテラスは、この建物コンセプトをリノベーションに継承しています。
例えば、地震による停電が発生した時。
照明による灯りや暖房が消えるはありません。
蓄電池の採用により、自立的にエネルギーを供給し普段と変わらずにコンセントから携帯の充電が行えたりと電力が復旧するまで、不自由なく過ごすことができます。
また、豪雨による水害が発生した時。
電気がショートすることはありません。
床上60cmまで浸水したとしても、ライフラインが止まることのない配管計画が施されています。
その他にも、雨水タンクや電気自動車の充電設備などを搭載。
被災した部位の交換しやすい納まり等、リスクを最小限にする施工方法が考えられています。
地震などの災害が起こることは避けられませんが、災害が起きた後、いかにして、しなやかに復興できるか。
不安な夜を過ごすことのないよう、出来る限りの備えが大切です。
温熱環境
(性能)一部分、断熱材の施工部分が見える仕様に。1F大開口部にはトリプルガラスを採用
エネルギーをできるだけ使わない暮らし
リノベーションのタイミングは「温熱環境を整える」絶好のチャンスです。
暑い・寒い・風が通らない・暗い……というそれまでの暮らしの中でのストレスを床や天井にしっかりと断熱材を加え、気密性を高めて熱効率のよい家にすることで、劇的に改善することができます。
さらに、ふじまちテラスが目指すのは、快適 + 健康な住まい。
高性能エアコンなどの高効率設備だけに頼ることなく
「外皮性能(断熱性能)のレベルを引き上げる」
「軒や木陰が生む日射遮蔽」
「自然風の取り込み(通風計画)」
「パッシブ冷暖の導入」など
断熱性能や省エネ性能を高め、住む人が快適に過ごせる室内環境を整えています。
*ふじまちテラスは、東京都が推進する『東京ゼロエミ住宅』の性能水準、HEAT20 G2以上を達成(Ua値0.31(W/㎡・K)しています。
Special Thanks 〜協力メンバー〜
このプロジェクトの実施にあたり、設計を担当してくださったJIN建築工房さんをはじめ、たくさんの皆さまのお力をお借りいたしました。この場をお借りして、厚くお礼を申し上げるとともにお名前をご紹介いたします。
この度は、ご協力誠にありがとうございました!引き続きよろしくお願い申し上げます。
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