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2022.03.25インボイスって知ってますか? その7
前回書いた、「支払った消費税に充てることができない」とはどういうことでしょうか?
ある商品を70円で仕入、100円で売ったとします。
消費税は10%ですから、仕入れた時は77円支払い、売る時は110円を受け取ります。
今までは、10円-7円=3円を消費税として納めます。
そして、100円-70円=30円がその事業者の利益となり、その30円に法人税又は所得税が課せられます。
ところが、インボイスが発行されないと、支払時に消費税が認められません。
もし、77円で請求が来て支払ったとします。
消費税の納付は、10円-0円=10円を納めます
事業者の利益は100円-77円=23円と減ることになります。
そして、その23円に法人税又は所得税が課せられます。
一方、インボイスではないので70円しか支払わないとします。
消費税の納付は、同じく10円-0円=10円を納めます。
事業者の利益は、100円‐70円=30円で、その30円に法人税又は所得税が課されます。
事業者からすると、インボイスでないと、利益は減るし消費税を10円払わなければいけないので、損をした意識になりがちです。
その結果、インボイスを発行するところに取引先を変更してしまうか、消費税を課税しない70円での支払いを求めてくることになるかもしれません。
長くなったので続きます。
豊村
岡庭グループでは、土地や建物からファイナンシャルプランニングまで幅広いサービスを行っています。