スタッフブログ
2019.03.182020年の税金 その3
2020年の改正の続きです。
2020年、給与所得控除がどうなるかと言いますと.こうなります。
給与等の収入金額 (給与所得の源泉徴収票の支払金額) |
給与所得控除額 | |
---|---|---|
1,800,000円以下 | 収入金額×40%-100,000円 550,000円に満たない場合には550,000円 |
|
1,800,000円超 | 3,600,000円以下 | 収入金額×30%+80,000円 |
3,600,000円超 | 6,600,000円以下 | 収入金額×20%+440,000円 |
6,600,000円超 | 8,500,000円以下 | 収入金額×10%+1,100,000円 |
8,500,000円超 | 1,950,000円(上限) |
結局どうなったかというと、10万円ずつ引き下げになったということです。
前回103万の壁の計算がありました。
103万ー65万―38万=0 というやつです。
給与所得控除の改正により、65万が55万になりますね。
とすると、壁も10万減って93万になってしまうのか?
と思ってしまいますが、実はそうではありません。
なぜかというと、2020年の改正で、基礎控除38万円が10万あがって48万になることになっています。
壁の計算は、103万-55万-48万=0となり、最終値は変わりません。
給与所得控除が10万下がっても、基礎控除が10万あがるので、税額に変わりがないんじゃないか?だったら改正する意味は?
と思いますが、実際は変わる部分があります。
それは、収入金額が850万以上の人です。
この人たちの給与所得控除の上限が220万から195万になっています。
つまり、高所得者については増税になるということです。
さらにもう一つからくりがあるのですが、それは次回です。
豊村