IKEDA隊長コラム
2017.03.03中古住宅購入/「安心R住宅」
2月28日付のNHKニュースで、大きな住生活に関係するニュースが・・・
=「中古住宅購入で国が”お墨付き”新制度導入へ」=
「安心R住宅」制度 →制度の全貌が見えてきた!
中古住宅を安心して購入できるようにして、取り引きを活性化していこうと、国土交通省が、
耐震性など一定の要件を満たした中古住宅を登録する制度を、ことしの夏以降新たに始める
とのことです。中古住宅を安心して購入できる制度を介し、中古住宅の取り引きを活性、
円滑化していくことが目的で、併せて、今後増加傾向である空き家の活用にもつなげていく
考えとのこと。
改正宅建業法の改正で平成30年4月以降中古住宅の売買時にインスペクションの斡旋に関
する報告が義務付けになりますが、インスペクションの上、耐震基準や雨漏りなど構造上の
不具合がないことなどを確認し、一定の基準を満たした住宅を登録します。そうすることで
消費者が安心して購入しやすい環境整備になると進められているようです。
また、詳しく分かりましたらお伝え致しますが、中古住宅など既存の住宅の活用方法等、法律
・制度・ガイドライン等も出揃いより利用しやすい環境もほぼ整ってきていますね。
そこで大事になるのが・・・
【完成した時から中古住宅?】
中古住宅を買う時の心配に目が向きがちですが、家をつくる=既存住宅(中古住宅)になります。
戸建て住宅を建設された方は、家造りが終わると、手入れ=メンテナンスが少しおろそか気味
になりますので、維持管理が今後の住宅資産の分かれ道に・・・
【マンションは維持修繕積立制度が・・】
マンションを購入する際には、修繕積立金制度といって、共用部等を修繕していく積立を住人の方
が、大規模修繕に向けて費用を積み立てて行きますが、戸建住宅の場合にはその習慣がありません。
故にマンションは定期的にメンテナンスされ黙っていても維持管理されているんですね。
【これからは、維持管理・定期的なメンテナンスが必須】
今回の「安心R住宅」なども含め将来、万が一売却しなければならない際への対応も家づくりと
併せ考えていく必要が今後はあります。特に・・・
①定期的な点検・メンテナンスチェック→「おうちクリニック」等
②点検し必要に応じて修繕を行う(雨漏り・白蟻確認等)
③売却時に瑕疵保険を利用できる状態に
④その記録を残しておく(住宅の履歴書)等々
以上の様な対応をしておくことで、万が一将来売却しなければ・・・といった時にでも
売主も適正価格で、そして買い主も安心して住いを購入することが出来ます。
「いやーうちは売ること無いからー」と言っても、このような事は突如やってきます。
常日頃から、住宅を維持管理していくことが、その後の良い結果に導きます。
上記の写真は、弊社で建築して20年を経過したころ、突如住いを売却しなければならなく
なりました。木の家が味わいとなりこの経年変化は、新建材の家では作り出すことはでき
ません。この風合の良さも後押しとなり、当時速やかに売却することができました。
もう一つ大事なのが、その価値を伝える人と、その家が今後も守られていくと言うこと。
岡庭グループでは、木の家作りや、木ノベーションなどの木を活かした住宅建築等をてが
けておりますが、岡庭不動産があり、その価値をしっかり伝えていくことができます。
維持してきたものが、しっかり伝えられ、その後も維持されていく。
このような、つくるときだけでなく、つくったあとのことも考えていくことを、是非知って
おいていただきたいと思います。また、私達もそのような思いで、維持管理のお手伝いを
共にさせていただいております。
隊長