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IKEDA隊長コラム

全国の工務店が一同に

全国で最も大きな団体「JBN・全国工務店協会」の年に一度開催される会員交流会が今年は熊本で開催となり、一年ぶりに熊本にいってまいりました。

 

今年は全国から500名を超える工務店経営者やスタッフの方々が集まり、基調講演から学びの場、分科会までと、2日間に渡り実りある二日間。

 

 

そのスタートは、ご当地キャラの「くまモン体操」から・・・笑

 

はじめてくまモンを見ました。体操するんですね・・。

 

その後は、熊本県知事から市長のご挨拶を。

 

 

基調講演は、日本建築センターの理事長より「SDGS」についてのお話を。

 

弊社でも現在整理中ですが、今後は工務店とSDGSは必要不可欠。特に木造建築を手掛ける工務店にとってSDGSは、普段地域で取り組んでいることの見える化、そして事業の持続的観点からも目標化しやすいと思います。弊社も準備でき次第公開を予定しております。

 

来年には、同団体の会員の取組を一部含めた工務店版のSDGSの本も発売予定とかです。

 

この後は、昨年の西日本豪雨被害で木造の応急仮設住宅に尽力した、岡山・広島・愛媛の団体へ感謝状が送られました。あまり知られていませんが、木造の仮設住宅も我々の団体が関わっているんです。この機会に知って頂ければ幸いです。

 

また現在、今年の台風19号他による災害の関係で、長野県で木造仮設住宅を建設中です。間もなく完成を迎えるとのことですが、昨今増え続ける災害に対応する上で地域工務店の存在は重要になってきています。また、千葉でも応急的な修理他で対応中とのことです。

 

 

 

 

式典の後は大交流会!ということで、500名からの方々と、新たな出会いや、懐かしい顔ぶれとの再会の場となりました。隊長も理事を務めて6年になりますが、新たな工務店他、紹介頂いたり紹介したりと、ホント出会いのある良い会だと思います。全国の工務店がこのように交流していることはあまり知られていませんが、情報を交換だけでなく、切磋琢磨し地域工務店の技術や知識に磨きを掛けているんです。

 

↑写真はホテルに向かう途中。歴史あるバスターミナルが解体されたのが震災後。昨年は鉄骨の姿を見るだけでしたが、すっかり、バスターミナル+ショッピングセンターが。熊本の復興を物語る輝きを感じました。

 

 

 

2日目は分科会が6つ開催されます。今年は、既存住宅の断熱リフォームのことや、大工育成に関すること、省エネ法や中大規模木造(店舗等の木造化)他の分科会が開催されました。時間的に一人では最大で2つしか聞くことができませんので、何を学ぶか優先順位をもって選択します。

 

今回隊長は、久しぶりに登壇なき大会となりましたので、何年ぶりだろー2つの会場に足を運ぶことができました。ということで、既存住宅のリフォーム、と省エネ法関連の2つに参加。

 

それぞれ、業界では有名な学識者が登壇され講義やパネルディスカッションが行われました。

 

特に既存住宅の室温が低いのが日本の住宅。と言うことで既存住宅リフォーム関係へ。

 

これまで、断熱の性能に関しては建築基準法の中では規定がされていないため、温熱環境が高くない住宅が、特に昭和時期から平成初期の時代に多く建てられています。

現在は任意法(21年4月から省エネ法の説明義務開始)ですが、建築物省エネ法が施行されていて、一定以上の性能が求められています。ただ、この適合率が全国で6割程度、かつ既存住宅の適合率はなんと5%程度といかに日本の家は温熱環境が粗悪がわかります。

 

上の写真は、断熱性能が低い住宅で一生懸命エアコンを稼働させている状態をサーモカメラで打ちした際の映像ですが、青い部分が温度が低く、黄色から赤色が高い温度を示しています。

断熱性能が低いと、エアコンをガンガンにつけてもなかなか暖かくならない・・その意味をこの映像を見ることで一目瞭然です。(そこで何をすべきか)

 

また、先回のコラムでも、温度と健康のことに少し触れましたが、室温が高いほど、健康リスクが減る方向であることのお話もでていましたし、更なるデータも知ることができました。

 

今後は、この場で学んだことを自らの家造りや木ノベーションに活かしてまいります。

 

ということで、大変実りのある二日間でした。

 

 

 

隊長