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IKEDA隊長コラム

準耐火建築物でない木造3階建て住宅とは

「つきの木ハウス」(新座市)の完成見学会が2月29日(土)〜3月1日(日)に開催されました。

 

*昨今の新型ウィルスの関係もあり、しばらくは時間予約制見学会として開催いたします。詳しくはこちらへ

 

 

つきの木ハウスは東京ではなく埼玉県新座市に位置します。埼玉県でも工事されるのですねーと言われることがありますが、新座市は、私達の会社のある西東京市の北側の隣接地域なんです。そう、西東京市の北側はすぐ埼玉県なんです。

 

その埼玉県の住宅地は東京都違って、準防火地域でない地域も多く存在してるんですね。

 

「つきの木ハウス」は2世帯住宅故3階建てになるのですが、防火指定がないことから、準耐火建築物にしないで建築することが可能となります。

 

 

【準耐火建築物でないって?

 

準耐火建築物は、読んで字のごとく、耐火建築物(主にコンクリート等)ではないけれど、耐火に準ずる建物。いわゆる火災などの火につよい建築物であるということです。

 

一定の時間、仕上げや構造材などが燃え尽きず耐えうる家が準耐火建築物。都市部ですと住宅が密集していることや、道路が狭いことなど、消防車の到着や消防活動の時間を考え耐えうる時間が求められる関係もあり、準防火地域が多く設定されています。

 

埼玉県すべてが同様ではありませんが、「つきの木ハウス」のエリアは道路も狭小道路ばかりでなく、かつ、狭い敷地が延々に連なるエリアでもないことから防火の指定が無指定とされています。(決めるのは各地方行政になります)

 

 

この違いで建物のデザインと空間も変わる。

 

 

 

【木造現しが可能に】

 

もし、準耐火建築物が求められると、端的に木の柱や梁を室内に見せることができません。構造材が一定時間燃えないように、基本的に石膏ボード等で覆わなければならないんです。

 

上記2つの写真は、「つきの木ハウス」2階の子世帯リビングです。準耐火建築物でないことから、木の柱や梁を見せれる建物にすることができます。2階建ての住宅ではあたりまえですが、3階建てではなかなかお目にかかれないデザインなんです。

 

東京で3階建て用地を買われ、弊社に訪れるかたもいますが、まれに木を見せれる空間にならないことを後からしるかたもいます。土地から選定されるかたは、立地や建築する階数によって木の見せれる空間デザインが変わってしまうので選定時に注意が必要です。

 

【2階子世帯の豊かな空間】

 

主な柱、梁、床材には杉を利用。赤みもの多い良い杉材が多用され空間を引き立てせています。

小上がり空間もあり、ごろっとしたり、座ったりできる居場所でもあるんです。日当たりもいいし!

 

その小上がり空間には独特な居場所が

 

それは「ワークスペース」

 

座のスペースで読書したり、勉強したり、パソコン開いたりと広くはないですが、いやむしろこの大きさが心地よさを生み出しているのかもしれません。窓の向こうには緑が。

 

公園?ではないのですが、隣接する敷地の緑を活かし「つきの木ハウス」の暮らしをより豊かにしてみました。

これも設計の工夫でもあるんです。

 

 

 

 

 

【居心地の良い親世帯の空間】

 

2世帯住宅は、ほどんどの住まいで1階が親世帯に暮らしになります。当然高齢化に向けての対策でもあります。

1階になると、2階よりは日の入り方が減る立地。その中でも、今まで暮らしてきた敷地のポテンシャルを活かし、暗くならない工夫が適度に施されています。

 

私達が設計の工夫で明るくできる窓の配置や大きさ。更に何処に日が通り、明るくなるのかなど、お施主様の長年暮らしから導かれた窓の配置や大きさにより、図面だけでは得られない明るさを得ることができました。

 

 

敷地の立地条件、敷地のポテンシャル、お施主様の想いがミックスしたいい家の完成です。

 

ご参加頂いた多くの方々にご見学頂き感謝申し上げます。

 

そして「つきの木ハウス」のお施主様。ご竣工おめでとうございます!。

 

 

 

隊長

 

 

 

 

 

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隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m