IKEDA隊長コラム
2016.12.17大工の技術・職人の技術
省エネ関連のお話を依頼され神戸へ。・・日帰りですが・・。
束の間の時間を利用し一度行ってみたかった「竹中大工道具館」へ!
大工道具の歴史を永続的に残す取組にも感動しましたが、道具館自体の建物の細かなディ
ティールに興奮しました。日本の大工技術は世界最高峰!
日本に残る歴代の、大工道具たちが数多く保管展示されています。
大ノコギリたる、二人で引き合う大道具や、カンナがない時代の木を磨き上げる技術の他、
道具が少ない中で、社寺建築や家屋など手がけてきた大工の腕、技術や道具がこの場で全
て読み取れる気がします。
昨今、住宅が既製品のかたまり化してきていて、木を削れる大工が希少になるつつあります。
おかにわの家造りは、今現在18歳で門を叩く若者から、ベテラン大工さんまで幅広い年代
の人たちが手がけていますが、現代の電気道具も活用しながら、木を切り、木をけづれる大
工であり続けられる技術をと日々大工力を活かした家造りに取り組んでいます。
木箱の家、木ノベーションという住まいのスタイルに取り組んでいるのも、自然素材の家で
健康に暮らして欲しい願いと共に、人の技術が失われないような伝承される家造りを手がけ
ていきたいと考えているからです。木のキッチンや洗面、木の扉や木の家具を造り続けるのも
そのような想いからでもあります。意味があるんですねー。・・笑
新築で家をつくったら終わりではありません。その後、メンテナンスやリフォームなどを施し
ていくものです。新しいものでなく、既存住宅を修繕するには、部材を合わせる技術。そう
大工さんが存在しなければ、垂直にも水平にも家を保つことができませんし、様々な部材の
つながりも成り立たなくなるものです。大工、職人の技術を残していくということも、家造り
を進めていく上で大切なのだと多くの方に知って頂けたら幸いです。