IKEDA隊長コラム
2020.01.04解決寒い家/5%の事実とは・・家づくり学校
暖冬といわればがらも、やはり「冬」ですから寒いことは寒いですよね。
ですから、必ずといっていいほどこの時期には住まいで暖房設備を利用される方がほとんどではないでしょうか。
最近は、設備のエコ化も進み、エアコンなどの利用が増えてきましたが、築年数が経た住まいほど断熱の性能が高くなくエアコンと、石油ストーブやガスストーブを利用されている方も多いのではないでしょうか。
でも、設備も高効率化には限界があります。ですから、エネルギー論で言えば、より少ないエネルギーで冷暖房することが望ましくその上で住まいの高断熱化は重要なんです。
弊社でも高断熱化した住宅を手掛けて30年近くにはなり、それなりに数多くの住宅等を建築してきていますが、世の中の建築物の数から見たら、限られた数でしかありません。
現在国内にはおよそ6000万戸の住宅があります。そのうち、大きく変わった平成11年の断熱基準(義務ではありません)、これは現在の最新の28年度(図中で25年度と記載されてます)の断熱基準と変わりがありませんが、この性能に満たした住宅は全国でなんと約5%程度しかないんですね。(下図:国土交通省公開資料より)
上図の円グラフを見ても分かる通り、平成11年基準(現28年度基準)に適合しているのが5%で、平成4年〜昭和55年相当の断熱基準(現行基準の5割位、繊維系の断熱材ですと5センチくらい)の住宅が56%。そう約28年前の基準相当の家が今でも6割近くあるということなんです。どの基準にも満たさない・・・と言うのは無断熱の住宅や古い住宅で断熱材のない頃に建築された建物などが含まれます。(古くは省エネ基準もありませんが)
見ても分かる通り90%以上が、断熱材が入っていない住宅か、現行の基準以下の住宅が殆どなわけです。
すなわち、暑い・・寒い家なんです。
特に昨今、この寒い、いわゆるヒートショックで命をおとされる方々が年間約17000人もいるということで、社会問題化されています。そして、寒い家であることで、医療費の増大も懸念されています。
人生100年時代と言われていますが、その大前提は健康だと思います。今後の新築住宅(弊社として)は心配いりませんが、既存住宅でより長く豊かに暮らして行くためには、寒い家の解決が重要です。そこで2020年から既存住宅の高断熱化を推進するべく家造り学校であらたな授業を始めることにしました。
題して「解決寒い家」
リノベーションという、空間の一新だけでなく、併せ考えるべく住まいの性能についても伝授してまいります。
第一回の「解決寒い家」は
1月26日(日)13:30〜15:00 岡庭建設 で開催いたします。
いやー家は寒いんだよーと思われる方、住まいと健康、住まいと省エネについて学んで見てはいかがでしょうか。
詳細・お申し込みは「イベント情報」へ。
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