豊かな暮らしと住まいの性能
◯◯LDKの家
家づくりのご相談の際、多くの方が最初にお話されるのは「間取り」のこと。
「大画面テレビとゆったりしたソファが置ける◯◯帖のリビングがほしいな〜」
「部屋数は◯LDK以上で、たっぷりの収納に大きなキッチンは必須!」
多くの方の家づくりの始まりは
「目に見える」イメージです。
間違いではないけれど、
実は、“住まいの豊かさ”は
畳数や部屋数だけでは生まれません。
家の広さや設備の豪華さだけでは、家族みんなの暮らしが豊かになるわけではないと考えます。
性能、数値はとても大事
耐震等級や断熱性能、気密性など、
目には見えない「住まいの性能」に関わる部分。
「自然災害にも耐えうる強度」や「快適な温湿度」等の数値は、
その家の本質的な部分を示す家づくりには欠かせないとても大切な指標でもあります。
ただ「数値」を追い求めるあまりに「良い数値を出す」ことが目的になってしまい
ある意味それが主役のような家づくりになってしまっていることも多々感じています。
それはそれで、住まう人の価値観ですから
主役になることもありえるのかもしれません。
でも、ちょっとまって。
私たちにはもう1つ、家づくりで大切に考えていることがあります。
それは「暮らしの豊かさ」です。
#おうちゆたか
例えば、こんな暮らしのシーンを思い描いてみて下さい。
リビングに大きな窓とウッドデッキを設え、友人を招いて賑やかにバーベキューを楽しむ週末。
「窓」というパーツについて考えた時、断熱性能(UA値)を優先すれば、もちろん開口部は出来るだけ小さい方がいい。
ただ小さな窓を設えて、そんな夢に想い描いていた暮らしは実現できるのでしょうか。
また、車椅子の方がいらっしゃるお住まいで「玄関ドア」を考えた時。
気密性(C値)が下がってしまうことを気にしすぎて、
使いやすい「引き戸」ではなく気密性の高い「開き戸」を採用してしまったとしたら。
「性能」だけを優先してしまうことで、
何かが犠牲になることがあれば、それこそ本末転倒です。
家づくりで本当に大切なことってなんなのでしょう…?
UA値、C値は大切な「手段」ではあるけれど、「目的」ではなかったはずです。
目には見えないもう1つのもの。
それこそが豊かな暮らしの答えなのではないでしょうか。
「豊かな暮らしと住まいの性能」
私たちはこの「豊かな暮らしと住まいの性能」の両立
バランスを考えたご提案、家づくりを進めています。
決して性能を無視しているわけではなく、
先の時代を見据え達成するべき性能水準は重要と考えています。
でも、本来住宅性能を向上させることは、
私たち建築士、工務店が自ら推し進めること。
住まい手様が1から勉強しなければならない要素ではないと思います。
もっと、もっと時間をかけて欲しい事が沢山あるんです。
愉しく家づくりを進めて欲しいんです!
その解は「家づくり学校」でお話しています。
家づくりを進める上で知らなければならないこと、忘れてはいけない大切なこと。
「#おうちゆたか」から、隊長コラム、SNSを通じて私たちも伝えて参ります。
これから始まる時代に求められる、新しい生活様式を見据えて。
今だからこそ、あなただけの「#おうちゆたか」に気づき、私たちといっしょに考えてみませんか?