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IKEDA隊長コラム

かいゆうの家・竣工/世田谷区

現在4月末の完成に向けて工事ラッシュで大忙しの設計、現場チーム。

 

その日程の関係で残念ながら、多くの個性あるお住まいのお披露目公開がでいない・・という事で、一部分のお住まいですが、コラムを介して隊長がご紹介、報告させていただきますね。ひとつめは・・。

 

世田谷区で建築中でした「かいゆうの家」が竣工!。

 

特徴的な回遊性ある暮らしを実現したお住いです。なので「回遊」→「かいゆう」とネーミングしています。では、なぜ「回遊」なのかと言うと当然、プランに回遊性があるわけですが、最初から回遊性を提案したわけではなく、お施主様の現在暮らされているお住い(マンション)の回遊性(独特なプランなんです)を気にいられていた事、その暮らしに慣れていた事もあり、新居で今の暮らしぶりを継承していきたいという想いから実現したんです。

 

 

もう一つ「かいゆうの家」の特徴が「古きよきものを継承する」(ご実家で建て替えなので)

 

導線的な回遊だけでなく、素材やデザインの回遊(もう一度新たな家で活かしつづける)も活かしたお住いでもあります。新築なんだけど、なんだか昔の家の趣がある・・・その様なこともテーマとして取り組んできたお住まいです。

 

その特徴的なのが下の幾つかのシーンでもあります。

 

①築40〜50年利用されてきた雪見障子。↓

 

外につながるバルコニー前の窓に組み込みました。

窓を開けると現代のバルコニーですが、締め切ると、その佇まいは以前からここに住んでいたかのような落ち着いた空間化します。建具一つで場の空気も変わるものなのです。

 

②既存の窓を活かす。↓

 

少し見えにくいですが、写真中央に✗のテープがついている建具があります。

こちらは、既存の建物に利用されていた「窓」(ガラスが割れないように✗のテープを)

その「窓」を本棚にはめ込み家具化してみました。雨風を何十年もしのいできた窓が、新居で家具として再利用されます。歴史を積み重ね、これからも何十年も建具として生きていきます。

 

よーく見ると、いつもの杉の木の色と違うような・・・・・

そう、建具に併せ、構造材や家具類も塗装し色合わせしています。どうでしょう違和感ないですね。

 

 

③既存の建物に利用されていた照明−1↓

 

昔の照明は今のように機械加工されて、造られていましせん。すなわち手作りです。

ですから、今の時代で制作したならば、とても高価な器具になります。

その、歴史ある照明器具も新居でも継承され、これからの住まいを照らし続けてくれます。

 

 

④既存の建物に利用されていた照明−2↓

 

こちらは更に、曲面を描くような木組みの照明器具。

なかなか作れませんよー、この様な器具は・・。

既存の住まいの階段で利用されていた照明器具も、新居で階段を照らし続けてくれることになりました。

 

 

 

⑤こちらは、ホールですが、その両側に沢山の本棚が・・↓

 

そう、数千冊の本が収まるようにと、本の冊数や量を把握し、空間の至るところに本棚が設置しています。こちらの本棚は新設したものですが、その横にある、リビングに入る扉も既存のお住いから継承した建具です。彫り込みなどこちらも今では中々見ること、作ることのできない建具でもあります。

 

 

 

 

⑥1階の寝室スペース(引き戸を開けている状態です)↑

 

どうでしょう、カベは真壁(柱が見える)に左官壁、部屋は畳にすることで、竣工したばかりなのですが、古さ?時代を感じられる空間を感じられませんか。隊長は感じます。えー実際の空間の中にいるとよりその場の雰囲気を感じます。

 

お施主様が大事にしていた、古き良きもの、歴史を継承した「かいゆうの家」を完成することができました。当然、古き良きだけでなく、性能面もしっかり。

 

「耐震性能当等級3」 「断熱性能等級4」 「一時消費エネルギー等級5」と基本性能は陰ながら高性能なお住いでもあります。(*認定長期優良住宅所得)安心安全もしっかりです!。

 

 

ご覧いただけないのは残念ですが、とても個性あるお住まいが完成いたしましたー。

 

 

お施主様ご竣工誠におめでとうございます!

 

 

 

 

隊長

 

 

 

 

 

 

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隊長が令和元年に「国土交通大臣より表彰」を拝受致しました。m(_ _)m