北海道視察へ

「隊長の活動他」のこと
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

先日までの2日間、JBN全国工務店協会主催・既存改修委員会の北海道視察に飛び入り参加させていただきました。学びと刺激に満ちた濃密な時間となり、工務店としての在り方を改めて考える大きな機会となりました。

1日目:札幌・アルティザン建築工房さん

まず訪問したのは、札幌のアルティザン建築工房さん。既存住宅の長期優良住宅化を100棟以上も手掛けてこられた実績に裏付けされた取り組みを見学しました。アルティザン建築工房の新谷社長とは幾度も講演でご一緒する仲でもありすが、初めて同社の取り組みを目にする機会となりました。アルティザン建築工房さんは築年数を重ねた住宅をただ修繕するのではなく、建物の価値を残しながら高性能住宅へと生まれ変わらせる手法は非常に示唆に富むものでした。モデルハウスだけでなく、実際の現場も拝見でき、現実的で具体的な施工方法を学べたのは大きな収穫です。
「古いから壊す」のではなく「古いものを活かしながら性能を高める」。この考え方こそ、これからの既存住宅市場において工務店が果たすべき大切な役割だと強く感じました。また、北海道の住宅は寒冷地故か、歴史的に断熱性能と併せて住宅の質の高さを感じます。

2日目:岩見沢・武部建設さんへ

翌日は岩見沢へ移動し、武部建設さんにご案内いただきました。この日は「建築による地域活性化」の真髄に触れる一日でした。見学したのは10か所以上に及び、すべてが地域の歴史や資源を活かした取り組みです。抜粋ですが

  • 当別旧弁華別小学校(ウイスキー醸造所):築88年の木造小学校体育館を醸造所へリノベーション中。廃校の記憶を残しながら新たな命を吹き込む発想に感動しました。
  • 結ホール:自社の工場建物が「人をつなぐ場」へとリノベーション。
  • 宝水ワイナリー:倉庫を移築再生したワイナリー。映画のロケ地にもなった建物が、地域の観光資源に昇華していました。
  • サメオト(古民家レストラン):古材と社有林の木を活かした予約困難な人気店。建築が「食」とつながる姿は、地域の豊かさそのものだと感じました。栗山町にあります。
  • 北海道スペースワイナリー:醸造設備をシェアする仕組みを備え、新規参入者のハードルを下げる新しい形のワイナリー。まさに「これからの地域づくり」の象徴であり、北海道はワイン生産がこの10年余りで倍増しているとかです。

その他にも、古材ストック置き場や社有林の木を活用した教会、厚真町の古民家再生プロジェクトなど、多くの事例を拝見しました。どれもが「建築が地域を支える力」を体現しており、圧倒されるばかりでした。


 

当別旧弁華別小学校(ウイスキー醸造所)

結ホール

↑古民家再生プロジェクト

サメオト(古民家レストラン)

宝水ワイナリー

今回の視察を通じて感じたのは、工務店の役割が「家を建てる」ことに留まらないということです。住宅の性能を高めることはもちろんですが、それ以上に地域の資源を活かし、新しい価値を創造することで、地域全体を元気にしていく存在になれるのだと学びました。今後が都市部でも、住宅だけでなく公共施設も空きが発生してきます。それらを地域資源としてどの様に活用していくのか、ハード(建築)とソフト(コミュニティー)の先導的な取り組みから大きな学びをもらいました。全国の地域工務店は地に足つけた、地域性に特化した唯一無二の存在だなーと改めて感じた次第です。

アルティザン建築工房さん、武部建設さんの先導的な取り組みは、これからの私たちの仕事に大きなヒントを与えてくれました。心より感謝申し上げます。そして、視察先と一緒に語り合える工務店仲間にも感謝感謝です。

これからも地域に根差した工務店として、皆さまの暮らしに貢献できるよう努めてまいります。

 

隊長

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