秋山東一先生を偲んで

「おかにわ建設」のこと
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちはIKEDA隊長です。

今回は残念なお知らせです。建築家の秋山東一先生が、天国へ旅立たれました。 あまりに突然の知らせに、今も信じられない気持ちでいっぱいです。

この春、先生と一緒に下北沢の街を歩いた時のこと。建築を眺めながら語り合った、あの穏やかな時間が最後になるなんて、夢にも思いませんでした。

■私たちの家づくりの原点

私たち岡庭建設にとって、秋山先生は家づくり、木造住宅をしっかりデザインし、しっかりした構造計画の「原点」を教えてくださった方です。

先生が考案された「フォルクスハウス」。 その思想に触れたことで、私たちは木造設計の奥深さや、設計者としてどう成長すべきかを学びました。その後の「秋山設計道場」も含め、先生と過ごした時間は、数えきれないほどの学びと気づきに満ちていました。

↑2025年春の下北沢街歩き/写真手前左から4人目(白いシャツ)が秋山先生

↑左:新築完成時 「富士町の家」 右:性能向上リノベした「ふじまちテラス」

その学びを形にしたのが、約30年前に建築した弊社のモデルハウス「富士町の家」でした。

そして5年ほど前、モデルハウスを新築するかどうするかという話になった時、先生の教えを受け継いだ私たちの中から自然と声が上がりました。「この良き建物を、壊すのではなく活かそう」

スタッフ皆のその想いが一つになり、「富士町の家」は「ふじまちテラス」として再生されました。 先生の哲学が、私たちの中で確かに息づいている。その結晶である「ふじまちテラス」は、今では岡庭建設にとっての宝物です。

これからも先生からいただいた教えを胸に、この宝物を大切に守り続けていくことが、私たちにできる一番の恩返しだと信じています。そして、街歩きの後にに送られてきた、冊子「スタンダード住宅を目指して」は秋山先生のメソッド全てが網羅されていました。これまでにシンプルにデザインよし建築よし、住み手豊かになる建築手法の冊子はありません。(家宝にさせていただきます)

秋山先生、たくさんの教えを本当にありがとうございました。

安らかなるご永眠を、心よりお祈り申し上げます。

 

隊長
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