静岡木造塾へ

「隊長の活動他」のこと
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

一昨日は久しぶりの静岡入り。公益社団法人 静岡県建築士会が主催する連続講座「2025しずおか木造塾」の第1回に登壇させていただきました。

第1部:新建ハウジング・三浦祐成社長

「これからの明るい住宅業界の動向を考える」

オープニングは新建新聞社(新建ハウジング)の三浦祐成社長。さて、これまで何度一緒に講演しただろう・・と思えるほど三浦社長とは20年以上の付き合いです。さて、主な内容は静岡県の世帯数・住戸数など一次統計を起点に、需要=ストック・フローを分けて読み解き、今後の住宅のあり方まで射程に入れる“メディアの思考術が冴えわたっていました。右脳(感性)と左脳(ロジック)の切替えで施主にどう届くかまで踏み込み、データ→仮説→提案の流れを背骨に据えた内容。各地で同氏が発信している産業展望のエッセンスが凝縮され、静岡ローカルの視点と全国トレンドがうまく交差した濃い時間でした。いつ聞いていても学ぶべき点の多い講演です。

第2部:隊長!「これからの住宅建設・改修工事を考える」—80分+α

私は改正建築基準法を軸に、工務店団体として省庁と意見交換してきた経緯、そして現場で最も悩ましい既存住宅の扱いを中心にお話ししました。

・既存住宅の調査手順がどう変わったか
・確認申請の流れ(ガイドラインの位置づけと実務フロー)
・既存不適格の扱いと、改修時に申請を通じて適合を図る新たな選択肢

手間は確かに増えますが、「面倒さの先に価値」がある。時間の経過で適合外になった建物にも、正面から適法化の道筋をつけられるようになりつつあります。終盤は駆け足で、大工・建設職人のこれからや育成、自社・業界の取り組みも共有しました。

学びの熱量=懇親会の熱量!三浦社長+私で約4時間の濃密セッション。私は時間間違えて90分喋ってしまいました・・・m(_ _)m。でもその後の懇親会では制度の深堀りから現場の段取りまで質問の嵐嵐嵐・・・・。参加者のみなさまの現場感のある問いが的確で、こちらも改めて学びの多い時間となりました。運営・スタッフのみなさま、ありがとうございました!

建築好きのご褒美:倉俣史朗デザイン「COMBLE」(コンブレ)へその前に・・

主催役員のみなさまの計らいで、二次会は静岡市葵区・呉服町の「COMBLÉ(コンブレ)」へ。倉俣史朗氏によるインテリアデザインが今も息づく希少な現存店舗のひとつで、1989年開店。全国からデザインファン巡に訪れる名店です。入口の宙に浮いたような扉、軽やかなプロポーション、幾何のリズム、光の扱い……誌面越しに憧れた“倉俣らしさ”を、空間ごと体に刻み込める場所でした・・・感動!。

もう一つの寄り道も・・・駿府城と家康公の像へも講演前には駿府城公園へ。本丸跡に立つ徳川家康公之像(晩年像)は、公園のシンボル。駅前の家康公像と合わせて、静岡家康ゆかりを歩いて実感できます。という事で、久しぶりの静岡入り、工務店、設計事務所の方々への講演と交流。この縁が今後のより良い地域の住生活、住宅社会につながれば幸いです。

隊長

 

 

PAGE TOP