【諦めないで】検査済証のない家、違反建築でもリノベーションは可能です!
皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。
ここ数年、暮らし方への意識の高まりから、ご実家や中古住宅をリノベーションして住み継ぐという選択をされる方が非常に増えてきました。親から受け継いだ大切な家を、現代のライフスタイルに合わせて快適に、そして長く安心して暮らせるように再生する。私たち作り手にとっても、これほど嬉しいことはありません。
しかし、その「リノベーション」に関して、来年、大きな転換点が訪れることをご存知でしょうか。
2025年4月から建築基準法が改正され、木造2階建て等一定規模以上のリノベーション(大規模の修繕・模様替)を行う際に、これまで不要だったケースでも「建築確認申請」という手続きが必要になります。これは、建物の安全性を確保するために非常に重要な改正でもあります。
2025年4月、リノベーションの大きな転換点
まず知っておいていただきたいのが、来年2025年4月から建築基準法が改正され、これまで以上にリノベーション時の手続きが重要になる、ということです。
具体的には、一定規模以上のリノベーション(大規模の修繕・模様替)を行う際に、「建築確認申請」という、計画が法律に適合しているかを行政にチェックしてもらう手続きが必須となります。この手続きを経て、工事完了後に検査を受け、法に適合していると認められて初めて「検査済証」が発行されます。これは、その建物が法的に安全なものであるという「お墨付き」のようなものなんです。

「検査済証がない…」多くの古い家が抱える課題
ところが、ここに大きな問題があります。リノベーションの対象となることが多い築30年、40年以上といった建物、特に昭和の時代や平成初期に建てられた住宅の多くが、この「検査済証」を取得割合が高くないんです。当時は今ほど完了検査の受検が徹底されておらず、建築確認申請は出していても、最後の検査を受けずに工事を終えてしまうケースが少なくありませんでした。
「検査済証がないということは、うちの家は法律違反なの?」
「そんな家は、もうリノベーションできないってこと?」
法改正された昨今、このような不安の声や相談が弊社にも多く寄せられています。これまで当たり前だと思っていたリノベーションが、できなくなるかもしれない。そう思われるのも無理はありません。

道は開かれました!不適合建築は"救える"時代へ
ですが、どうか諦めないでください。ここで最もお伝えしたい結論を申し上げます。
たとえ検査済証のない住宅でも、あるいは現行法に適合していない部分がある「不適合建築物(違反建築物)」であっても、改めて建築確認申請を行い、法的に認められる住まいとして再生させる道筋ができたんです。
弊社でも、図面が存在しない、建築許可はあるけれど、検査済証がない、適合なのか不適合(違反)なのかも判定しにくい。よってこれらの建築の場合は、確認申請を出すような工事ができずリフォームしていたり、は2024年度までは、木造2階建て(一定規模以内)の場合は届け出が不要であったことから、増改築にあたらない範囲でリフォーム、リノベーションに対応していた状況です。それが、「違反建築だから、もう何もできない」と、ただ古くなるのを見守るしかなかった時代は終わりました。あなたの家が持つ可能性を、再び引き出す道が拓かれたのです。

再生へのステップ ― どのようにして「適法な住まい」へ導くのか
では、具体的にどうやって救うのでしょうか。もちろん簡単な道のりではありませんが、そのステップは明確です。
- 建物の現況調査: まずは隊長の様な建築士が、その建物の現状を徹底的に調査します。構造の安全性、耐震性、防火性など、建物の隅々まで、行政がから求められているチェックリスト内容に基づき、チェックし、現在の建物を調査します。
- リノベーション等の改修する建物の確認申請: 調査結果に基づき、改修する内容で建築確認申請に関係する図書を作成。当然ながら、適合する建築で申請し、完了検査を取得しますから、費用は現況により大きく変わりますが、この様な手続きが可能になった訳です。つまり、リノベーションという機会を活かして、建物の不適合を適合させ、併せて性能を向上させるなど、国が推し進める良質な既存住宅社会に向け、そのための手続きが、正式に認められるようになったのです。

なぜ今、古い建物を活かすことが重要なのか
この新しい動きは、単なる法律の話にとどまりません。私は、日本が「スクラップ&ビルド(壊しては建てる)」の時代を終え、良いものを長く大切に使う「ストック活用」の時代へと、本気で舵を切った証だと感じています。長期優良住宅や住宅性能表示制度等もその一環です。
そこには、建物を単なる「モノ」としてではなく、そこに住まう家族の暮らしや思い出が詰まった、かけがえのない「資産」として未来へ繋いでいこう、というこれからの日本の住宅社会を形成するものでもあります。其の上で私達岡庭建設のうように設計から施工までを一貫して手がける工務店は、「技術力」を日々気がき続けていますから、古くなった建物だけでなく、常日頃のリフォームやリノベーション「技術」により適合していない違反建築物でから、適合建築物にしてしまうことができます。当然適合だけでなく性能向上も併せて施します。受け継いだ建物をなんとかしたい、この歴史の良さを残したい、その想いを実現するため、調査から設計、そして確かな技術の工事まで、一緒に考え、お客様に寄り添い答え探しをしていきます。
その不安、私たちと一緒に可能性に変えましょう!
「うちの家は、この先どうなるんだろう?」 「リノベーションしたいけれど、法的な手続きが不安…」
もし、少しでもこのようなお気持ちを抱えていらっしゃるなら、どうかお一人で悩まずに、私たち専建築士にご相談ください。一見すると課題に見えることも、建築士の視点から見れば、素晴らしい住まいへと再生させるための「可能性」に他なりませんから。
あなたの家に眠っている価値を、一緒に見つけ出し、新たな価値にするお手伝いができれば、嬉しく思います。
引き続きこの手続きについて、や事例も含め今後もこの話題について触れて参ります。
隊長
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