東京都とともに進める、安心して住まいを受け継ぐための取り組み

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広報広報

2026年7月29日・30日の2日間、東京ビッグサイトで開催された『賃貸住宅フェア2026』に、東京都の既存住宅流通促進に関する取り組みの成果を伝える出展者の一員として、おかにわグループの岡庭不動産これまでの取り組みをきっかけに東京都住宅政策本部からお声掛けいただき、東京都ブースで取り組みを紹介しました。

会場には、賃貸住宅を所有するオーナーや不動産・住宅関連事業者など、多くの方が来場されていました。

その中で特に多く聞かれたのが、

「インスペクションでは、何を調べるのか」「賃貸住宅でもインスペクションは必要なのか」

という質問でした。

住宅を長く使い続け、その価値を次の住まい手へつないでいくために、まず必要なのは「今、その建物がどのような状態にあるのかを知ること」。

岡庭建設では、その第一歩となるのがインスペクション(建物状況調査。一般に「住宅診断」とも呼ばれます)だと考えています。

インスペクション(建物状況調査)とは?

インスペクションとは、既存住宅の現在の状態を確認するために行う建物の調査です。

国土交通省では、既存住宅に対するインスペクションを「既存住宅状況調査(建物状況調査)」と位置づけています。

住宅の基礎、外壁、屋根、床下、小屋裏など、確認できる範囲を目視や計測によって調査し、建物に生じている劣化や不具合の有無を確認していきます。

例えば、

・基礎や外壁に大きなひび割れがないか
・建物に著しい傾きがないか
・構造部分に劣化の兆候がないか
・屋根や外壁などに雨水浸入の形跡がないか
・床下や小屋裏に異常が見られないか

など、住宅の状態を専門的な視点から確認します。

人が定期的に健康診断を受けるように、住宅についても現在の状態を知る。

それがインスペクションの大きな役割です。

ただし、インスペクションは壁や床をすべて解体して内部を調べる調査ではありません。基本的には目視や計測を中心とした非破壊の調査であるため、建物内部のすべての状態や、将来発生する不具合まで保証するものではありません。それでも、専門家が建物を確認することで、現在表れている劣化や不具合、その「兆候」に気付けることがあります。

なぜ中古住宅にインスペクションが必要なのか

中古住宅を購入するとき、多くの方が気になるのは築年数や間取り、設備、内装のきれいさではないでしょうか。

しかし、本当に確認しなければならないのは、表面からは見えにくい「建物そのものの状態」です。

内装やキッチンを新しくすれば、住宅は一見、新築のようにきれいになります。

一方で、基礎や構造、雨水の浸入に関係する部分などに問題を抱えていれば、購入後に大きな修繕が必要となる可能性もあります。

だからこそ、

リフォームを考える前に、まず建物を知る。

これが中古住宅を安心して売買し、長く使い続けるための基本だと私たちは考えています。

賃貸住宅にもインスペクションという考え方を

今回の賃貸住宅フェアで印象的だったのは、賃貸住宅を所有・管理する方々の建物維持に対する意識の高さでした。

「入居者がいるため、なかなか建物全体を調査する機会がつくれない」

「空室になったタイミングで、どこまで確認しておくべきなのか」

「修繕するのであれば、必要な場所をきちんと把握してから行いたい」

など、単に建物を所有するだけではなく、建物の状態を把握しながら、長く良好な状態で維持していきたいという声が聞かれました。

賃貸住宅は、オーナーにとって大切な資産であると同時に、入居者にとっては日々の暮らしを支える住まいです。

不具合が大きくなってから修繕するのではなく、建物の状態を定期的に把握し、必要な時期に適切な手入れを行う。

インスインスペクションは、賃貸住宅の維持管理や長期修繕を考えるうえでも、重要な判断材料の一つになります。

東京都とともに進める、安心できる既存住宅流通

おかにわグループでは、以前から東京都と連携しながら、安心して既存住宅を売買できる環境づくりに取り組んできました。

令和5年度には岡庭不動産株式会社が、東京都「既存住宅流通促進民間支援事業」のうち、建物状況調査・既存住宅売買瑕疵保険制度等に関する普及啓発事業の選定事業者となりました。

この事業では、既存住宅の売主に対して、インスペクションや既存住宅売買瑕疵保険の重要性・有用性を伝えるセミナーや相談対応を実施しました。

売却する住宅について、より正確な建物情報が次の買主へ伝わる市場づくりを、東京都とともに進めてきました。

既存住宅の流通には、不動産だけでも、建築だけでも解決できない課題があります。

建物を調査する人。
建物を評価する人。
売買を行う人。
必要な改修を設計する人。
そして、その工事を担う人。

それぞれの専門家が連携することで、はじめて「安心して受け継ぐことのできる住宅」が生まれます。

行政と民間がそれぞれの立場から知識と経験を持ち寄り、仕組みとして既存住宅の安心を高めていく。

今回の賃貸住宅フェアへの参加も、そうした取り組みを広く知っていただくための活動の一つです。

インスペクションから始める買取再販「Re : vivo(リビボ)」

岡庭建設は、新しい住宅を建てるだけの会社でありたいとは考えていません。

すでにこのまちに建っている住宅を、きちんと調べ、必要なところに手を入れ、次の世代へ受け継いでいくことも、地域の工務店だからこそ担うべき仕事だと考えています。
建物を一棟ずつ見ながら、その住宅がこれからも使い続けられるのかを考える。
その入口となるのがインスペクションです。

この考え方を具体的な住まいとして形にしているのが、おかにわグループの買取再販事業「Re : vivo(リビボ)」です。

買取再販とは、不動産会社などが既存住宅・中古住宅を買い取り、必要なリフォームやリノベーションを行ったうえで、新たな住まい手へ販売する仕組みです。

岡庭建設が考える買取再販で大切なのは、単に中古住宅をきれいにして販売することではありません。

内装を新しくする。
キッチンを交換する。
壁紙を張り替える。

それだけで住宅はきれいになります。

しかし、表面を新しくするだけでは、本当の意味で安心できる中古住宅にはなりません。
Re : vivoでは、まず建物状況調査(インスペクション)を行い、建物の状態を確認することを大切にしています。

そのうえで必要な修繕やリフォーム・リノベーションを検討し、次の住まい手が安心して暮らせる住宅へとつないでいきます。

中古住宅の価値は、「新しく見えること」だけでは決まりません。

建物の状態が把握され、必要な手入れが行われ、その情報が次の住まい手へきちんと伝わること。

そこに、中古住宅の本当の安心があると考えています。

 

良い住宅を、きちんと手入れし、次の世代へ

住宅は、完成した瞬間がゴールではありません。

暮らしながら手入れを重ね、必要なときに修繕し、性能を高めながら使い続けていくものです。

新築住宅も、中古住宅も、賃貸住宅も、その考え方は変わりません。

インスペクションによって建物の現在地を知ること。
必要な修繕を適切な時期に行うこと。
建物の情報を次の住まい手へ伝えていくこと。

そうした一つひとつの積み重ねが、住宅の価値を守り、安心して住まいを受け継げる社会につながっていきます。

岡庭建設はこれからも、東京都をはじめとする行政や住宅・不動産に関わる専門家と連携しながら、地域にある住宅を長く大切に使い続けるための取り組みを進めていきます。

建てるだけではなく、調べる。直す。守る。そして、次へつなぐ。

それが、地域で住まいづくりを続けてきた岡庭建設が、既存住宅と向き合う理由です。

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