小平市にて地鎮祭/歴史を受け継ぐ住まい
皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。
先日、小平市にて気持ちの良い晴天の中、地鎮祭が執り行われました。青空が広がる気候に恵まれ、これからの家造りに向けた良いスタートを切ることができました。
75年の歴史を受け継ぐ住まい
このプロジェクトには、特別な想いが込められています。設計チームマネージャーのアッキーこと秋吉隊員が、以前のブログ「ヒノキガラスハウス 受け継がれる木材たち」でも紹介したように、この敷地には築75年の歴史ある住まいがありました。建築基準法が制定される以前、昭和25年頃?に建てられた住まいです。当時の建築技術と素材の確かさ、そして何より、そこで受け継がれてきた家族の歴史の重みを感じます。
「昔の家のものを残したい」という住まい手様の想いを叶えるため、解体工事の中で、社員大工の坂井くんが貴重な材料の保存作業に携わりました。実は「もう裏は腐っているかもしれない」という懸念もあったのですが、なんと丁寧に取り外してみると、ヒノキの床材は腐りも少なく、削る等すれば再利用可能な状態だったのです。無垢材の力強さに改めて驚・・・・。普段は解体すればすべて「廃材」「ごみ」になってしまいますが、今回の解体工事を通して、「本当はまだ使えるものがたくさんあるのではないか」と考えさせられた気がします。この床材は、一部に利用していきますが、これから100年、いやもっと先まで受け継がれていくはずです。世代を超えて住み継ぐことの意義、歴史を大切にすることの価値を、あらためて実感しています。


これからの家造りについて
設計はアッキーこと秋吉隊員が担当し、現場管理はハタッチこと幡野くんが携わります。住まい手様と何度も打ち合わせを重ね、75年の歴史の一部をこれからの住まいに受け継いでいく、まさしく「歴史を受け継ぐ住まい」となります。
そして単に古いものを残すだけではありません。かつての良さを受け継ぎつつ、最新の住宅性能も備えた住まいを目指しています。
今回の住まいは、長期優良住宅の認定を取得し、さらに東京ゼロエミ住宅水準Bを確保しています。具体的には、断熱性能等級6と耐震等級3を兼ね備える高性能住宅です。これにより、夏は涼しく冬は暖かい、一年を通して快適な室内環境を実現できる基本性能を整えています。また、耐震等級3により、建築基準法で定められた基準の1.5倍の耐震性能を持ち、地震が来ても、住まい手様の大切な暮らしと財産をしっかりと守るための対策が施されています。



居心地を大切にした家造り
性能の数値も大切ですが、私たちが最も大切にしているのは「居心地の良さ」です。木と自然素材を活かした岡庭建設流の家造りで、毎日を心地よく過ごせる空間を創り上げます。75年前のヒノキの床材が、これからの住まいのどこに使われるのか。それが住まい手様の暮らしの中でどのような役割を果たすのか。古いものと新しいものが調和し、それぞれの良さが引き立つ空間になるよう、チーム一丸となって取り組んでまいります。
地鎮祭も無事終わり、いよいよ基礎工事の着工です。これから数カ月、歴史ある素材を受け継ぎながら、最新の技術と性能を備えた住まいの完成に向け工事が進んで参ります。小平市にて「みんなでつくるくらし」スタート!
住まい手様、ご着工まことにおめでとうございます!。
隊長