基準見直しで分かる東京ゼロエミ住宅の凄さ

「隊長の気になるニュース」
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

今回は、現在国土交通省の審議会で検討されている住宅省エネ基準の見直しについて、そしてそれによってすごいなー東京ゼロエミ住宅と感じたことをお伝えしたいと思います。あくまでも隊長が思ったことですが・・・笑。

国が検討中の新しい省エネ等級

2025年4月から住宅の省エネ基準適合が義務化されることは皆さんもご存知かと思いますが、実は国土交通省では更なる省エネ性能向上を目指して、一次エネルギー消費量等級の上位等級新設を検討しています。

具体的には以下のような内容で審議が進められているようです。

検討中の一次エネルギー消費新等級

等級7:省エネ基準(等級4)比で30%削減
等級8:省エネ基準比で35%削減

これまでの等級6(ZEH水準、20%削減)を上回る性能基準として、新たに2つの等級が検討されているのです。国としても、2030年までに新築住宅の平均でZEH基準を目指すという方針の中で、より高い省エネ性能を推進していこうという姿勢が伺えます。

基準の段階的な引き上げは必然的な流れだと感じていますし、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、住宅分野でも確実にステップアップを図っていく必要がありますからね。

資料:国土交通省より

東京ゼロエミ住宅認証の長期的価値

東京ゼロエミ住宅の水準と比較してみると・・・

さて、ここで注目していただきたいのが、私たちが東京都内で積極的に取り組んでいる「東京ゼロエミ住宅」との性能比較です。現在の東京ゼロエミ住宅の基準を改めて整理すると以下のようになります。

東京ゼロエミ住宅の省エネ基準

水準C:省エネ基準比で30%削減

水準B:省エネ基準比で戸建住宅40%削減、集合住宅35%削減

水準A:省エネ基準比で戸建住宅45%削減、集合住宅40%削減

この数値を見ていただければお分かりになると思いますが、国が検討している新等級8の35%削減でも、東京ゼロエミ住宅の水準Bにはならないと言うことです。(戸建て住宅)。

そして最高水準である東京ゼロエミ住宅の水準Aは、戸建住宅で45%削減という、国の検討基準を大幅に上回る高性能を実現しています。数字だけ見ると10%程度の差に思えるかもしれませんが、この差は実は非常に大きなものです。

資料:東京都より

将来を見据えた住宅レベルに

私たちが住宅を設計・施工する際に常に意識しているのは、「10年後、20年後にも価値のある住宅」を提供することです。今回の国の基準見直しの動きを見ても分かるように、住宅の省エネ性能基準は今後も継続的に引き上げられていくことが予想されます。

そうした中で、現時点で東京ゼロエミ住宅の水準BやAを実現しておくことは、将来の基準変更にも対応できる「先進性」を確保することになりますね。これは単なる省エネ効果以上に、住宅の資産価値を長期間にわたって維持する投資と考えても良いくらいです。

改めて新制度の検討を目にして「東京ゼロエミ住宅」はすごい!

と思ったコラムでしたー。

 

隊長

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