遠足?ではなく避難訓練/BCP改訂
皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。
昨日は早朝から、全社員を集まり重要な取り組みを実施しました。改訂した社内BCP(事業継続計画)の全社員説明会&意見交換、そして避難訓練です。遠足ではありません(笑)。真剣に、本気で取り組んだ一日でした。
代表主幹事工務店としての使命
実は、岡庭建設は東京都において「代表主幹事工務店」という重要な役割を担っています。これは、災害時に応急木造仮設住宅の建設を全般的に采配していく立場です(全木協東京として)。具体的には、職人の皆さんと連携し、また東京の工務店の皆さんと協力しながら、被災された方々の住まいを一刻も早く提供するための指揮・統括を行います。いわば、災害時の住宅再建における司令塔としての役割です。私たち岡庭建設自身が災害時に機能しなければ、東京全体の応急仮設住宅建設ができなくなってしまう可能性があるので、有事の住まい手様対応の他とは別の対応を平時から考えておく。だからこそ、自社のBCP体制を定期的に改訂していきます。弊社では、新築だけでなく、既存住宅のリフォーム、リノベ、メンテチームの他に、おかにわ賃貸、岡庭不動産など、幅広いジャンルのチームがあるからこそ、平時、有事の役割を確立しておくことで、もしもの時でも幅広い対応が可能になるんです。

社内体制の明確化
今回のBCP改訂では、災害時における社内の役割分担を再構築。
応急木造仮設住宅建設の采配を担当するチーム ・お施主様への対応を担当するチーム ・平時の準備と有事の初動対応。それぞれの役割を明確にし、誰が何をするのかを全社員で共有しました。どれも重要な役割ですが、応急木造仮設住宅を切り取ってみると、代表主幹事工務店として東京の工務店や職人の皆さんを采配する立場にある上で、通常の工務店にはない対応と体制が整っていることが必要だということです。と、同時に、これまで建築してきた、おかにわファミリーの住まいの対応等について担当チームと有事の活動方法等、現段階で想定できることを踏まえ準備を進めています。
今回の説明会と訓練で素晴らしかったのは、全社員からの活発な意見交換でした。私たち経営陣が気づかなかったリスクや、現場ならではの視点からの改善提案が次々と出てきました。「お施主様への第一報は、誰がどのタイミングで行うのか?」 「資材置き場の対策は十分か?」「建材関係の注文って?」
こうした具体的な意見は、本当にありがたいものです。BCPは、経営陣だけで作るものではありません。現場を知る社員一人ひとりの知恵と経験が集まって、初めて実効性のあるものになるんです。&全社員に更新した「災害ポケットマニュアル」を改訂、再配布しました。このマニュアルには、緊急時の連絡体制等、対応フローなどが記載されています。いつでも、どこでも、確認できるように携帯できるサイズにしています。


全社員での避難訓練
説明会の後、全社員で徒歩により最寄りの都立東伏見公園へ避難訓練を実施しました。実際に歩いてみることで、避難経路の確認はもちろん、避難にかかる時間、途中の危険箇所、集合場所の状況など、地図上では分からない多くのことが見えてきます。また、公園に集まろうといっても公園も広く、いざというときにために、ピンポイントで「有事の際は、ここで集まろう!」と決めました。
この再確認は、頭で理解するのと実際に体験するのでは、まったく違いますね。社員一人ひとりが、同じ目的で考えている姿が印象的でした。

平時の準備が有事を支える
災害はいつ起こるか分かりません。しかし、起こってから慌てても遅いです。平時にどれだけ準備をしているか、どれだけ訓練を重ねているか。それが有事の際の迅速な対応を可能にすると考えます。私たちも直接、発災を経験しているわけではないので、完璧ではありませんが、東日本や、熊本、西日本や能登地震等の対応した工務店仲間達からの経験や助言をもとに、可能な範囲の準備を進めて置きたいと考えております。
同時に、この体制はお施主様の安心にもつなげなければと思っています。災害が起きた時、まず心配になるのは、これまでの住まい、建てたばかりの住まいは大丈夫か、建築中の家はどうなるのか、ということです。私たちがしっかりとしたBCP体制を構築することで、お施主様への迅速な対応が可能になると考えています。中小企業、工務店でもまだまだ、進んではいないBCP準備。私たちも試行錯誤しながら学び取り組んで参ります。
今回の取り組みを通じて、改めて実感したことがあります。それは、地域の工務店は単に家を建てるだけの存在ではない、ということです。災害時には、住まい手の方々の住まい確認と修理対応、応急木造仮設住宅の建設を采配し、被災された方々の生活再建を支える。平時には、お施主様の大切な住まいを守り、安心を提供する。これが、私たち工務店の社会的存在意義でもあります。
ということで、遠足?ではなく避難訓練を終えた後は、次なるイベントである安全大会のため、皆で田無へ移動しましたー。
隊長
タグ一覧
- みらいエコ住宅2026事業
- GX志向型住宅
- 長期優良住宅
- ZEH水準住宅
- 既存住宅の省エネリフォーム
- YKKAP
- 住宅医スクール
- 性能向上リノベの会
- 用途地域見直し
- 準防火地域
- 最低敷地面積
- 社員大工
- 大工
- 建設キャリアアップ(CCUS)
- CCUS
- 西東京市
- 地域
- 隊長の活動
- 戸建て賃貸
- GXZEH
- GXZEH-M
- 省エネ新水準・新定義
- 不適合建築・違反建築・検査済証なし
- 木造4階建てアパート
- 性能向上リノベ
- IKEDA隊長チャンネル
- 設計技術
- 建物探訪
- リフォーム・リノベーション
- 現地調査
- 地鎮祭
- 外部イベント
- 情報
- 社内
- まち探訪・建物探訪
- メディア関連
- 西東京市エコプラザセミナー
- 表彰・受賞
- ゼロエミガルテン
- 講演・講師
- 見学会
- 新築
- 隊長ニュース
- リノベ
- 分譲
- 性能










