住宅の国産材率を2030年に6割へ

「隊長の気になるニュース」
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

今回は、先日(令和8年6月5日)閣議決定された「森林・林業基本計画」についてお伝えします。「森林・林業基本計画」というと少し遠い話に聞こえるかもしれません。でも実は、これは私たちが毎日向き合っている「木の家づくり」の未来を直接左右する、とても大切な国の方針なんです。

↑外壁も焼杉(国産材)

「百年つづく森の国・木の街」へ

今回閣議決定された新しい計画には、「百年つづく『森の国・木の街』へ」という副題が、初めて添えられていました。日本は国土の約7割が森林に覆われた、世界有数の森林大国です。それにもかかわらず、長らく国産材の利用率は必ずしも高くなかった、というのが現実だったんです。

この計画は、約5年ごとに見直される「森林・林業基本法」に基づくもので、今回の改訂では「森林・林業・木材産業の好循環による『グリーン成長』」を明確に掲げています。簡単に言うと、「日本の森を守り、育てて、その木を日本中で使う循環をきちんと作ろう」という国の宣言でもあります

木造住宅の国産材率、「5割」から「6割」へ

今回の計画で、特に注目したいのがこちらの数値です。

木造住宅における国産材率:現状の約5割 → 2030年(令和12年)に6割へ現在、木造住宅に使われている材料の約半分は国産材が占めています。それを2030年までに6割まで引き上げようというのが今回の目標です。さらに、全体の木材供給量についても具体的な目標が示されています。

木材供給量(2024年実績:3,500万㎥) → 2030年に4,000万㎥、2035年に4,200万㎥

このうち建築用材は → 2030年に2,300万㎥、2035年に2,600万㎥を目指す

また、住宅以外の分野でも、

公共建築物の木造率:1割 → 2割へ

製材・合板の輸出量:45万㎥ → 169万㎥へ

というKPI(重要目標指標)も盛り込まれています。

数字が並ぶと少しわかりにくいですが、要するに「国産の木を、住宅にも、公共施設にも、さらには海外にも、今よりずっと多く使っていこう」ということです。よって、今後建築分野、住宅を含めて、木材、国産材活用がより活性化&必要とされてきますので、今後家造りやリフォームをご検討の方々は、意識しておいたほうが良いかもしれません。木は何でも良いと言うことではないんですね。

↑スタッフみなでウッディーコイケさんを視察に行きました(その模様は↓)

リフォームへの木材活用も、いよいよ本格化

今回の計画で隊長が特に注目したのが、「リフォーム需要の取り込み」という視点。

これまで国産材の利用拡大は、どちらかというと「新築住宅の構造材」が主役でした。ところが新築着工数が長期的に減少傾向にある今、次の需要として「既存住宅のリフォーム・改修」での木材利用が正面から位置づけられました。

具体的には、柱材を使った耐震リフォームの促進、大径材・広葉樹材を活用した内装材(フローリング・木製サッシなど)への応用、防腐木材など高耐久製品による外構部の木質化といった技術・製品の開発を推進するとされています。

また、これまで国産材比率が低かった横架材(梁や桁など水平方向の構造材)や、2×4(ツーバイフォー)工法用の部材についても、強度向上のための商品開発・設計手法の確立を目指すとしています。岡庭建設では横架材も長らく国産材利用を主としています。

さらに、非住宅・中高層建築物については、JAS構造材を活用した標準設計の開発、ハイブリッド工法(混構造)への対応、CLT(直交集成板)や集成材の寸法標準化を進めることも明記されました。

長く現場に携わってきた隊長の実感として言えば、こうした「リフォームへの拡張」は、実は非常に理にかなった方向性だと感じています。既存の住宅ストックを国産の木材で刷新していくことは、住宅の長寿命化と資産価値の向上にも直結する話ですからね。

岡庭建設は「国産材で家をつくる地域工務店」

岡庭建設では、長らく「木と自然素材の家づくり」を続けてきました。構造材の多くに国産無垢の杉・桧、床材に国産無垢材を使い、壁は紙や珪藻土等を積極的に取り入れてきた経緯があります。パートナーの木材会社「ウッディーコイケ」(秩父)さんとの連携も、もう長年にわたります。

実は、こうした取り組みが「石油系建材への依存度を下げる」ことにもつながっていて、ウッドショックのような外部環境の変化を受けたときにも、比較的安定した家づくりができた一因でもあります。

「木の家に住むこと」が地域・森・未来を支える

今回の計画のタイトル「百年つづく森の国・木の街へ」という言葉は、隊長意外と気に入ってます・・笑。

木の家は、単なる住まいではありません。国産木材を使った家を一棟建てることは、その木を育てた山林業者の仕事を支え、製材所の仕事を支え、地域の工務店や大工の仕事を支えることです。そして炭素を長期間建物の中に「貯める」ことにもなり、地球環境への貢献にもつながっています。

住んでいる方にとっては、木の温もり・香り・調湿効果という日々の暮らしの豊かさも生まれます。今回の「森林・林業基本計画」の閣議決定は、木の家・国産材の家が「これからの時代の選択肢」としてますます重要になってきていることを示す一つのサインだと隊長は受け取っています。

岡庭建設では、木と自然素材を大切にした家づくりを通じて、これからも地域の森と暮らしをつなぐ工務店であり続けたいと思っています。

隊長

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