国土交通大臣訪問から/中東情勢に関する関係閣僚会議(第11回)
皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。
先日、岡庭建設のホームページのトピックスでもお知らせしたとおり、金子恭之 国土交通大臣が岡庭建設の中野区鷺宮の現場を訪問されました。その際に、木造4階建ての問いかけと併せ、中東情勢に伴う建材・石油製品の供給問題について、率直な意見交換をさせていただきました。あの場でお伝えしたことが、国の公式な場でも報告されたと知り、声を伝えることの意味や大切さを実感しました。


大臣が「現場の声」を聞きに来てくれた
令和8年6月18日(木)の午前中、金子恭之 国土交通大臣が、中東情勢による物資の供給不足・流通の目詰まりの実態を把握するため、東京都内の住宅建築現場(岡庭建設・中野区鷺宮)と自動車整備の現場を直接訪問されました。大臣政務官、住宅局長も同行されてのご視察。
実際に大臣にお伝えしたのは、業界全体を見渡せば、建材・設備の納期が長い、調達が難しいといった影響が今も続いていること。特に、調達力の状況が異なる一人親方の方々への影響が大きいという率直な現場の声も伝えさせていただきました。
一方で岡庭建設としてはというお話もしました。不安は続きますが、流通店との長年の信頼関係を大切にしながら、建材・設備の必要量と必要な時期を早めに明示して計画的に発注する、ということを地道に続けていること。その関係もあり、今のところ何とか現場を回せている状況もふ含め伝えさせていただきました。正直なところ、スタッフ皆で知恵を絞りながら日々やりくりしているというのが本音。それを踏まえて、「こういう努力を現場がしているということを、国にも知っておいてほしい」と言うこともお伝えしました。
そして、国交省にはぜひ、きめ細かく丁寧に対応してほしい。供給がストップしているわけではないので、不安が資材供給の混乱になっている故、供給状況の情報を積極的に発信し続けてほしい、と要望させていただきました。

内閣官房の公式資料に、工務店の声が記録された
その後、令和8年6月26日(金)に官邸にて「中東情勢に関する関係閣僚会議(第11回)」が開催されたそうです。国土交通省が提出した資料(資料3)には、あの日の視察の概要と、現場から寄せられた声がまとめられていました・・驚
内閣官房のホームページにもその資料が掲載されており、私達が大臣にお伝えした内容が、公式文書として残っていました。これは正直、嬉しかったです。m(_ _)m

「工務店」が公式に明記されたこと
さらに、今回特に注目したいのは、6月23日から新たに始まった施策です。シンナーをメーカーから工務店などに直接販売する仕組みが始まったとのこと。(資料6:塗料・シンナーの目詰まり解消対策の進捗)
この仕組みでは、卸売業者を経由せずにメーカーが直接工務店へ届けるルートを整備するもので、6月26日(金)から順次発送が開始されています。6月25日時点で、すでに30件・1,040リットルの申し込みがあったとのことです。
そして、その対象として国の公式資料に「工務店」と明記されたこと。これが今回、隊長として最も嬉しかった部分です。
「工務店」は単なる一事業者ではなく、地域に根ざした住宅生産の担い手です。にもかかわらず、これまでの制度設計や情報発信では、どこか「大手」や「業界団体」が前面に出がちで、地域工務店の現場の実態が国の政策に直接反映される機会は多くありませんでした。
今回の大臣視察と、それに続く閣僚会議資料への記録は、現場の声が国を動かした、その一事例だと勝手ながら感じています。


ナフサショックは目詰まりから
少し視野を広げてお伝えすると、今回の事態の根っこにあるのは「ナフサショック」です。2026年2月末、中東情勢の急激な緊迫化を受けてホルムズ海峡が事実上封鎖され、日本の原油輸入の多くを占めるルートが途絶したことで、石油化学製品の基礎原料であるナフサの供給が急減するのではとの情報が駆け巡りました。
そのことで、オイルショック?の様に、断熱材・塗料・シーリング材・塩ビ管など、多くの住宅建材の製造に欠かせない原料でもあるので不足するのでは?、と流通の目詰まりが拡大し、現場に届かないという状況が深刻化しました。
国土交通省が実施したアンケート(6/3〜6/12、4,256件回答)では、一部資材の必要量を確保できておらず、かつ工事に大きな影響が生じているとの回答が18% にのぼりました。確保できていない資材では、塗料・シンナーが最も多く(27%)、断熱材(17%)、塩ビ管(14%)と続きます。
そこで、今回特に個人的に感じているのは、政府が末端の流通まで確認、目詰まり調査をしていること。トルエン等の原料について最大例年の1.8倍の供給を可能にする仕組みの受付を開始し、6月23日からはシンナーのメーカー直接販売が始まりました。断熱材・塩ビ管・ユニットバスについても、前年並みの生産・供給の見通しが各業界団体から示され、確実に、状況は動いています。高市総理からも工務店に資材を届けるべくとのコメントも報道で目にしたくらい、中小地域工務店や一人親方へ安定した資材供給に向けて行動されたことには正直驚いていますし、感謝しています。
岡庭建設の「木の家」だからこそ、伝えられること
岡庭建設では以前のコラムでもお伝えしたとおり、木を主体とした構造と自然素材の内外装を標準としています。今回のナフサショックで影響を受ける建材の多くは、石油由来の仕上材・設備材が中心です。
木を使った骨格、自然素材の壁や床、こうした家づくりのアプローチは、この局面においても、石油製品への依存度が一般的な住宅よりも低くなります。「木の家は、こういうときにも強い」と改めて実感しています。
もちろん、塗料・配管材など影響を受ける品目がゼロというわけではありません。岡庭建設では、流通店との長年の信頼関係と計画的な発注によって、現時点では現場への影響を最小限に抑えられています。家づくりをご検討中の皆さんには、どうか安心してご相談いただければと思います。今後も状況を注視しつつ、皆さんへ正確な情報をお届けしてまいります。
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