新宿で性能向上リノベーション完成

「リフォーム・リノベ」
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

東京都新宿区で工事を進めておりました性能向上リノベーションの社内検査を行い、先日お引き渡しを迎えることになりました。性能向上リノベーションというと「建物を丸裸にして作り直す」というイメージをお持ちの方も多いのですが、今回は違います。今回は、その多くを非破壊(既存の壁や床を壊さずに施工する方法)で進めた性能向上リノベーションで。非破壊でできるの?・・・できるんです!おかにわ建設の「ぶぶだん」で開発した技術の延長で非破壊の性能向上も実現可能となりましたー。

↑外部も非破壊で劣化部分を補修、交換。外壁は再塗装も

そもそも性能向上リノベーションとは何か

性能向上リノベーションとは、断熱性能や耐震性能といった既存住宅の「性能」を、新築同等かそれ以上の水準まで引き上げる改修工事のこと。壁の中まですべて解体してつくり直すフルリノベーションもあれば、今回のように既存の壁や床をできる限り壊さずに性能を底上げする方法もあります。実際、岡庭建設が「ぶぶだん」と名付けて取り組んでいる部分断熱リフォームは、以前NHKクローズアップ現代でも中古住宅活用の手法として取り上げていただいた実績があります。壊さないからこそ、費用も工期も抑えながら性能向上ができる、というのが大きな特徴。また、既存の住宅の性能を予測しつつ向上させる。今後質の高い住宅が既存住宅として増えていくことを考えるとこの様な方法も十分に考えられるんです。

2×4工法だからこそ叶う、壊さない断熱改修

今回ご依頼いただいた建物は、在来工法ではなく、当時多く建築された2×4工法(枠組壁工法)の建物でした。壁そのものをパネルのように面で組み立てて建物を支える工法のため、年月が経過していても耐震性能が比較的確保されやすいという特徴があります。ただ、この年代の建物に多いのが「窓ガラスがペアガラスではなくシングルガラス(単板ガラス)である」という点。今回もほとんどの窓に内窓を新設し、開口部の断熱性能を確保しました。さらに、壁や床については岡庭建設の商品でもある「ぶぶだん」の手法を用いて非破壊で断熱性能を向上させています。もともとの耐震、構造性能を活かしながら、断熱性能もしっかり底上げする。そんな計画で進めました。

なお、こうした内窓の設置は、国の「先進的窓リノベ2026事業」や東京都の補助対象になる場合があり、時期や要件を満たせば補助を受けられる可能性もあります。(予算上限に達し次第、交付申請の受付は終了しますので注意)

↑内窓を設置しつつ木と自然素材&大工技術を活かした非破壊性能向上リノベ

壁を活かしながら間取りとライフスタイルを刷新

2×4工法は壁自体が構造体を兼ねているため、在来工法のように室内の壁を自由に取り払うことがほとんどできません。今回も既存の階段や壁を残しながら計画を組み立てています。「壊せないからできない」ではなく、「今ある壁を活かしながら、どう新しい暮らし方を実現するか」という視点で間取りの見直しを行い、新しいライフスタイルに合わせた間取り替えを実現しました。2×4は壁、パネル式で既存の時点でも耐震性が高い建物が多いのも特徴。制約は、工夫次第でむしろ設計の腕の見せどころになる。今回はそのことを改めて実感した住宅でした。

確認申請が不要な範囲で実現した性能向上

2025年4月に施行された改正建築基準法により、木造住宅等で建築物の主要構造部(壁・柱・床・はり・屋根・階段)の過半にわたる修繕・模様替え(いわゆる「大規模の修繕・大規模の模様替え」)を行う場合は、新たに建築確認申請が必要になりました(国土交通省の資料に基づく)。今回の工事は、内窓の新設と非破壊での断熱改修が中心で、主要構造部の過半に及ぶ改修ではなかったことから、確認申請が不要な範囲で実現することができました。ただし、どこからが「過半」にあたるかはケースバイケースで判断が分かれる部分でもありますので、今回も行政へ相談をしつつ過半にあたらない改修を実現しています。故に大規模なリフォームをご検討の際は、必ず建築士にご相談いただくことをおすすめします。

社内検査でチームと確認したこと

今回の計画から施工までを担当したのは、おかにわリフォーム工房の木ノベチーム。先日、私も同席して社内検査を実施し、現場の仕上がりを確認するとともに、非破壊での性能向上リノベーションを今後どう進化させていくか、現場のメンバーと議論を交わしました。実際に手を動かした職人の知恵は、次の現場に必ず活きてきますし、今回も大工、職人の技術を活かした造作家具やキッチンなども造作しています。既存住宅をより豊かな暮らしへ!お施主様検査もすでに終え、無事に引き渡しを終えました。そのことを、これからも、一つ一つの現場を通じて得た技術とともに、その想い(既存住宅をより豊かにすること)を社会に伝え続けていきたいと思います。

隊長

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