中野区鷺宮の木造4階建て完成見学会

高性能賃貸住宅
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

先日、8月29日(土)・30日(日)の2日間、中野区・鷺宮にて「木造耐火4階建て/高性能賃貸住宅(ROEMI 4F)」の完成お披露目会を開催させていただきました。両日あわせて約20組の皆さまにご来場いただき、暑いなか足を運んでくださった皆さま、そして建物をお貸しくださったお施主様に、まずは心よりお礼を申し上げます。m(_ _)m

木造耐火4階建てとは、柱・梁・壁といった主要構造部を耐火構造とし、木造でありながら建築基準法上の「耐火建築物」として建てる4階建ての建築物のこと。これまで4階建ての共同住宅といえばRC(鉄筋コンクリート造)かS造(鉄骨造)がほとんどでしたが、そこに木造という選択肢が加わってきましたし、時代は木造建築!ですね。

↑お披露目会当日の外観。4層それぞれにバルコニーを設けた木造耐火4階建てです

木造耐火4階建て・東京ゼロエミ住宅の賃貸住宅をお披露目

今回お披露目したのは、木造耐火4階建ての賃貸集合住宅で、東京都の省エネ住宅制度「東京ゼロエミ住宅」の認証を取得した建物。岡庭建設では、戸建て住宅で培った設計施工の技術をそのまま賃貸集合住宅に持ち込んだシリーズを「ROEMI(ロエミ)」と名付けて手掛けており、今回はその4階建て仕様となる『ROEMI 4F』のお披露目となりました。

木造で4階を建てるということは、防火・耐火の基準と、耐震・耐風の構造安全を同時に、しかも高い水準で成立させるということ。構造計算も木造3階建てとは異なる方法(ルート2)になりますし、壁や屋根、基礎の構成にも耐火の制限がかかります。その制限の中で断熱・省エネ性能をどこまで上げられるか・・ここが設計と施工の高難度であり、決して簡単な建物ではないんです。

ご来場の大半が地主様・オーナー様でした/これまでにない顔ぶれ

今回のお披露目会でいちばん驚いたのは、ご来場者の顔ぶれです。岡庭建設の住まい手様や工務店仲間にもお越しいただきましたが、割合としてはごく一部。大半が、土地をお持ちの地主様や、資産の活用をお考えのオーナー様だったんです。これまでの完成見学会とは、まったく違う空気でした・・驚。

皆さんが口を揃えて関心を寄せられたのが、「木造の4階とは?」という一点です。同じ敷地でRC造やS造を検討すると、どうしても事業として成り立ちにくい規模がある。そこに木造という第三の選択肢が現れたことで、計画の幅が広がる。そういう視点でご覧になっている方が本当に多かったですね。

もうひとつは、東京ゼロエミ住宅の認証を受けた「高性能な賃貸住宅」であること。夏涼しく冬あたたかい、光熱費が抑えられる、部屋間の温度差が小さい、こうした性能は、これまで賃貸住宅ではあまり語られてこなかった価値です。実際に暑い中お越しになられていることもあり、室内の涼しさ(エアコンはつけていますが)感の違いを感じられていました。これらを目的にご来場された方が複数いらっしゃったことは、隊長にとっても大きな発見でした。

4階からの眺めと、1LDK中心の住戸&1階はテナント募集中です

住戸は1LDKを中心とした構成で、1階部分はテナントを募集中です。実際に上がっていただくと、皆さん一様に足を止められるのが4階でした。窓の外に開けた眺めが広がり、地域の氏神様である鷺宮八幡神社の杜まで一望できます。高さがあるということは、単に階数が増えるという話ではありません。眺望が得られ、風が抜け、光が入る。都市部の限られた敷地で暮らしの質をどう確保するかを考えたとき、上に伸ばすという選択が効いてくる場面があるんです。この日の4階は、それを言葉ではなく体感でお伝えできた場になったと思います。

↑4階からの眺め。鷺宮の街並みと神社の杜まで見渡せます

室内は、木目の床に白い壁というシンプルな構成。窓を大きく取ったLDKは、実際の面積以上に伸びやかに感じていただけたようです。

↑LDK。窓からの光がしっかり届きます

賃貸でも妥協しない、デザインキッチン

住戸のキッチンは、黒のスチールフレームに木の天板とオープンシェルフを組み合わせた仕様。見学された方から「これは賃貸なんですか?」と何度も聞かれました。(この質問、実はいちばん嬉しかったですね◎)

賃貸住宅の設備は、コストと管理のしやすさから、どうしても既製品で無難にまとめられがちです。けれど、住む方が毎日いちばん長く向き合う場所はキッチンだったりします。そこに少しだけデザイン性の高い設備に予算をかけると、部屋の印象は驚くほど変わる。性能で選ばれ、暮らしの景色で選ばれ、結果として長く住んでいただける・・・オーナー様にとっての安定は、そういうところから生まれるのだと思っています。

↑個性あるキッチン。オープンシェルフと吊り棚で見せる収納に

余談ですが、隣の空手道場は隊長が設計

ここからは少し余談を。今回の建物のすぐ隣に、「鷺宮道場」という空手道場が建っています。実はこの建物、今から20年ほど前に、隊長自身が図面を描き、監理まで担当したものなんです。

道場の中にはサンドバッグなども据えられていて、子どもたちから大人まで、地域の多くの方が体を動かしに通ってこられます。20年経った今も、地域の方々の日常の一部として使われ続けている。設計に携わった者として、これほど嬉しいことはありません。

そして今回のお施主様は、その道場を営まれている鷺宮八幡神社様です。神社様と岡庭建設のお付き合いは、半世紀あまりになります。道場を建てさせていただいたご縁が、20年の時を経て、木造耐火4階建てという新しい建物につながった。地域工務店の仕事というのは、こういう時間の流れの中にあるのだと、あらためて感じた現場でした。

↑左が20年ほど前に手掛けた鷺宮道場、右が今回の木造耐火4階建て

建物は、建てて終わりではありません。20年、50年と使われ続けてはじめて、まちの風景の一部になります。鷺宮という街の中で、道場が地域の居場所であり続けているように、今回の建物もまた、住まう方と街にとって長く続く場所になってほしい。神社様をはじめ、この街に関わる皆さまと一緒に、鷺宮の活性化と発展にこれからも寄与していければと思っています。

隊長

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