久しぶりに世田谷区へ現地調査

「新築住宅」のこと
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

先日、久しぶりに世田谷区で家づくりを計画している土地の現地調査に行ってきました。
今回の同行者は、アッキー、コンちゃん、トゴッチ。私を入れて4人での調査です。

今回の土地は、都市部らしい狭小地です。狭小地とは、一般的にこのくらいの限られた面積の土地を指し、都市部では決して珍しくありません。土地そのものが高額な都市部では、限られた面積の中でどう暮らしをつくるか、その計画がとても多いんです。

↑敷地全体を見渡しながら、それぞれの担当で確認を進めます

現地調査とは、図面では分からない「土地のポテンシャル」を確かめること

現地調査とは、設計を始める前に実際の土地へ足を運び、道路・高低差・隣地・インフラなど、書類だけでは分からない条件を自分たちの目で確かめる作業のことです。

測量図や公図、役所の資料ももちろん大切です。でも、現地に立ってはじめて気づくことが本当に多いんですよね。
敷地の奥ではスタッフが隣家の外壁との距離を測り、道路側では別のスタッフが全体を記録していきます。4人それぞれが違う視点で見ているので、戻ってから情報を重ね合わせると、土地の姿がぐっと立体的になりよりその土地のポテンシャルにも気がつけます。

道路のセットバックは?

確認する一つが、敷地が接している道路です。
セットバックとは、幅員4m未満の道路(建築基準法第42条第2項の道路、いわゆる「2項道路」)に接する土地で、道路の中心線から2mの位置まで敷地を後退させることをいいます。後退した部分には建物や塀をつくることができません。

今回の敷地が接している道路も、この2項道路です。
世田谷区では、1997年に「世田谷区狭あい道路拡幅整備条例」が制定されていて、2項道路に接して建てる場合は、建築確認申請等の30日前までに区との事前協議が必要です。

現地では、近隣の塀の位置がそろっているか、すでに後退済みのお宅があるか、道路と敷地の間にどれくらいの高低差があるかを一つひとつ確認します。お隣の塀のラインは、その道路の「これまでの経緯」を教えてくれる、大切な手がかりなんです。
狭小の敷地では、セットバックで数十センチ下がるだけでも、使える面積や建物の配置が大きく変わります。だからこそ、最初にしっかり押さえておきたいところなんですね。

併せて確認するのが、暮らしを支えるインフラです。
水道の引込み、下水道の本管や桝の位置、ガス管の有無、電柱や電線の位置。どれも建物の配置や工事費に直接関わってきます。

今回も、水道と下水道は引込みの位置や桝の状況を現地で一つずつ確認しました。写真には写っていませんが、実はここがとても大切で、既存の引込みが使えるかどうかで、工事の段取りも費用も変わってくるんです。

ガスについては、道路際に「ガス」と書かれた赤い標示と、ガス管の位置を示すシールが縁石に貼られていました。道路のアスファルトに見える舗装の継ぎ目も、過去に配管工事をした跡であることが多く、地中の様子を想像する手がかりになります。
また、敷地の角には境界を示す金属標も確認できました。境界がはっきりしていることは、狭小地では特に大切です。数十センチの違いが、プランに大きく響きますからね。

行政調査で「書類上の条件」も確かめる

現地で見たことは、行政調査と合わせてはじめて確かなものになります。
区役所などで、道路の種別や幅員、セットバックの扱い、上下水道の埋設状況、用途地域などの法規制を確認し、現地の状況と照らし合わせていきます。

現地では問題なさそうに見えても、書類を確認すると思わぬ条件が見つかることがあります。逆に、書類だけでは分からないことが、現地で見えてくることもあります。現地調査と行政調査、この両方をそろえて、はじめて設計のスタートラインに立てると考えています。

狭小地では、敷地の条件が設計に与える影響がとても大きくなります。
セットバックで使える面積が変わる、隣家との距離が近いので窓の位置が限られる、工事中の資材の置き場や足場の確保にも工夫がいる・・どれも現地を見ずに決めることはできません。そして、限られた中での緻密な計画も必要となり、一つを計画調整すると、様々な要素の複合的な調整が増えるのが狭小地での計画なんですね。故に土地がコンパクトになればなるほど、設計力が必要になる・・これは隊長のこれまでの経験でもあります。という事で、これから、最適解を模索しつつ計画を進めて参ります。

隊長

 

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