25年続く勉強会「J-STYLE」@軽井沢

「隊長の活動他」のこと
隊長IKEDA隊長

皆さん、こんにちは!IKEDA隊長です。

先週の「軽井沢T-SITEにいってみた」に引き続き、今回も軽井沢へ行ってまいりました。

今回の目的は、25年ほど前から続けている工務店仲間の勉強会「J-STYLE(ジェイスタイル)」です。J-STYLEとは、志を同じくする地域工務店の有志が少人数で集まり、家づくりや経営について学び合う勉強会のことです。始めた当時は7社、25年経った今も5社が残って学び合いを続けています。

ここ数年はみんなそれぞれに忙しく、個別に顔を合わせることはあっても、メンバー全員がそろうことはなかなかありませんでした。そこで「久しぶりに皆で集まろう」と声がかかり、2日間の勉強会となりました。

↑軽井沢建築舎の前で。真ん中の女性が“ネーサン”です

 

なぜ今回は軽井沢だったのか

軽井沢が会場になったのは、仲間のひとりが軽井沢の工務店に入社したからなんです。

TOIZ(東京家づくり工務店)仲間でもある参創ハウテックさんは、軽井沢で「軽井沢建築舎」という別荘住宅建築の拠点を構えています。そこに、長年の勉強仲間が加わりました。

彼女はもともと広島の工務店で役員を務めていて、無事にその役目を終えて退任したことは聞いていました。ところが次の活躍の場が、まさか軽井沢とは・・・。これには正直、驚きました。

現在は軽井沢建築舎で設計のサポートをしているそうです。写真の真ん中の女性がその方で、私たち男性陣は昔から「ネーサン」と呼んでいます。何年経っても頭が上がらない存在です(笑)。そのネーサンから「軽井沢に集合!」と声がかかったので、今回は軽井沢での勉強会となりました。

「(写真:ネーサンの右隣が長野県の北沢建築さん、その右隣が千葉県のタケワキ住宅さん。今回は都合が合わなかった大阪の輝建設さん、広島のエヌテックさんとは、次回お会いできるのを楽しみにしています!)」

軽井沢建築舎の家を見て感じたこと

軽井沢建築舎は、断熱とパッシブデザイン(太陽の光や風など自然の力を活かして快適さをつくる設計手法)を大切にした別荘地での住宅建築を手がけています。

私は軽井沢で別の予定があったため夜からの合流でしたが、仲間たちは昼のうちに軽井沢建築舎の建物を数件見学させていただいたそうです。

↑軽井沢建築舎の外観。深い軒と板張りの外壁が森になじみます

翌日には私も拠点の建物を拝見しました。木の板張りの外壁に深い軒、屋根にはずらりと雪止めが並んでいて、寒冷地ならではの工夫が随所に見られます。

中に入ると、木の天井がやわらかなアーチを描き、大谷石(栃木県宇都宮市の大谷町周辺で採れる、やわらかな風合いの石材)の壁と薪ストーブが落ち着いた空間をつくっていました。窓の外には森の緑が広がり、思わず深呼吸したくなるような心地よさです。正しく感性と性能がMIXされた建物でした。

↑アーチを描く木の天井と大谷石の壁。窓の外の緑が印象的でした

↑キッチンからダイニングを望む。木と石の素材感が心地よい空間です

東京と軽井沢では、気候も、建てる家の役割もまったく違います。それでも「その土地の気候を読み、素材を活かし、長く心地よく暮らせる家をつくる」という根っこは同じなんですよね。地域が違うからこそ、互いの家づくりから学べることがたくさんあります。

25年前の話で、夜は大盛り上がり

夜は無事にみんなと合流できました。

話題はやはり25年前、J-STYLEを始めた頃の話です。当時はまだみんな若く、それぞれが「地域の工務店としてどうあるべきか」を手探りしていた時代でした。あの頃の失敗談や、今だから話せることで大盛り上がり。気がつけば、ずいぶん遅い時間になっていました・・笑。

25年も続く仲間がいるというのは、本当にありがたいことです。立場や地域が変わっても、会えばすぐにあの頃に戻れる。この関係こそが、J-STYLEのいちばんの財産だと思います。

石の教会とハルニレテラスで、建築談議の続き

翌朝は、軽井沢の「石の教会 内村鑑三記念堂」を見学したかったのですが、タイミングが合わず、中に入ることはできませんでした。石の教会は、アメリカの建築家ケンドリック・ケロッグの設計により1988年に完成した教会で、石とガラスと木が重なり合う独特の建築です。

↑石の教会 内村鑑三記念堂。中の見学は次回の楽しみに

それでも外から眺めるだけで、石のアーチが森に溶け込む姿は十分に見応えがありました。中は「また次回に」ということになりました。

朝食は、ネーサンご指定の中軽井沢のハルニレテラスにある「ベーカリー&レストラン 沢村」へ。おしゃれな店内で焼きたてのパンをいただきながら、ここでもまた建築談議に花が咲きました。どこにいても建築談義です・・笑

地域工務店の未来と若手の育成について語り合いました

その後は再び軽井沢建築舎にお邪魔して、本格的な勉強会です。

まず、軽井沢建築舎の軽井沢での取り組みについて伺いました。続いて、それぞれの家づくりのこと、それぞれの地域での活動のことを共有し、最後はこれからの若手の育成や技術の向上について、じっくり議論しました。

一言で言えば「地域工務店の技術、各地域での取組み、これからのデジタル技術や建築手法?という内容や、職人の担い手不足他、どの地域の工務店にとっても正面から向き合わなければならない課題についてです。岡庭建設でも社員大工の育成に力を入れていますが、他の地域の工務店がどんな工夫をしているかを直接聞けるのは、何よりの学びになります。

仲間と学び続けることが、お客様の家づくりにつながる

岡庭建設は東京都西東京市で55年、地域の家づくりに携わってきました。その中で、こうした全国の仲間との学び合いが、私たちの家づくりの土台になってきたと感じています。

ひとつの会社の中だけでは、どうしても見方が偏ってしまいます。違う地域、違う気候、違うお客様と向き合う仲間の話を聞くことで、自分たちの家づくりを見直すきっかけをもらえるんです。そうして持ち帰ったものを、少しずつ東京の家づくりに活かしていく。その積み重ねが25年続いてきたのだと思います。

7社で始まり、今も5社が続けている。それぞれの会社に色々なことがあった25年ですが、こうして集まれば同じ熱量で家づくりを語り合える。本当に良い2日間でした。次回はどうやら年末に、またネーサンから招集がかかりそうです・・笑。

隊長

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